バスミニチュアカーコレクション No.928 ウッド ダイカスケール No.111 日野 RE 国際興業バス

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国際興業バスは、国際商事が戦時下の陸上交通事業調整法により、大東急下にあった貸切バス事業者の東京観光自動車と、乗合バス事業者の東都乗合自動車を戦後1946年に譲受し両社を吸収合併して生まれた戦後の会社です。
国際興業はグループにいすゞ自動車の販売会社を持つために原則いすゞ自動車の車両ですから、この日野REは存在しなかったと思われます。
1959年に現行デザインの基礎となる白地に濃淡2系統の緑色のデザインとなりました。この際、ローマ字による社名表記とその略称である「KKK」をかたどったロゴが採用されました。このモデルでは「KKK」が濃緑色になっていますが、実車は黒文字であったと記憶しています。
ただ「KKK」は米国の白人至上主義秘密結社「Ku Klux Klan」の略称「KKK」にイメージがつながるといわれ現在はKKKの表記が無くなり、緑の色合いも明度彩度が上がり、明るくなり、KKKと表されていた部分には「Kokusai kogyo 」と表されています。
株式会社ウッドが、日本で最初に北海道から沖縄までのバスをモデル化したメーカーで、売れそうな大都市のバスばかりではなくローカルなバスまでモデル化を1970年代後半から発売してきたことは特筆に値します。
ただ、全国のバスをモデル化はしたが、路線バスの車種は日野REの前中扉車か前扉車だったため、後扉のユーザーや日野車を採用していないユーザーもすべて日野REで再現されることになります。
また、他社がシールや近年ではタンポ印刷で再現しているボディグラフィックは、すべて塗装により再現していることも面白い。それに加え旧塗装のまま販売が継続されているモデルもあります。
このモデルは初期のモデルでシャーシもダイキャストであったため、TOYとして作られたモデルとしてはいい味を出していると思います。
1970年代から1980年代の全国のバスの貴重な塗装再現資料としての存在価値があると思っています。
その後、ウッドからニシキ(現在は錦)に1984年に移管され、ニシキは販売代理店のダイカスケールを2015年に設立し、現在もダイカスケールの愛称で生産販売が続けられています。

このモデルのおおよその大きさはL:110 W:25 H:30 1/100、裏板にはウッド ダイカスケール S=1/100 MADE IN JAPANと刻印されています。

モデルメーカーはウッド、ブランドはダイカスケール バスシリーズ、スケールはS=1/100

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