バスミニチュアカーコレクション No. 1334 hachette 日本のバスコレクションVol.4 ニッサン U690 高知県交通

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書店でシリーズ化してサブスクリプション的に発行される、hachetteの「日本のバスコレクション」。企画段階から、日本バス友の会に依頼があり、一般的な読者を意識しつつマニアも納得するシリーズとしてスタートしました。
正式販売として2013年4月23日に、Vol.4 ニッサン U690 高知県交通が全国の書店で販売されました。この時にはVol.1 いすゞBXD30 東海自動車「伊豆の踊り子号」、Vol.2 日野BH15 上毛電気鉄道、Vol.3 いすゞBU04 東京都交通局「都バス」、 Vol.4 ニッサン U690 高知県交通と一部順番を変更して発表され販売が行われました。
モデルの縮尺は1/72とHOやOOスケールの1/76としたかったのですが、製造元の中国企業の事情に合わせたというところです。
細かく見ると、ラフなところもありますが税込み1990円という価格設定を思うと、そこそこの出来ではないかと自負しています。
しかし、2回の試験販売の結果、想定した販売数には達せずこの、Vol.4として発売されたニッサン U690 高知県交通を最後に「休刊」となりシリーズの続編は発売されず、2012年11月21日Vol.4として試験発売されたニッサン U690 高知県交通とのモデルの個体差は見られず、休刊となったメッセージが印刷されたパッケージのみが変更されたようです。
日産自動車もかつてはバスを製造していました、このモデルとなったニッサン U690は1959年に発売された日産最後のボンネットバスで、エンジンは日産ディーゼル工業の直列3気筒2サイクルUDエンジンを搭載していました。ボディは富士重工業が製造し、日産のボンネットバスは縦目4灯のデザインの特徴としていますが、後期型は横目4灯にマイナーチェンジされました。
高知県交通は、かつては徳島県牟岐から足摺岬、宿毛、大月町柏島まで東西300km近くに及ぶ広大な路線網を擁する、四国地方最大のバス会社でしたが、1990年代から進められた地域別分社化によって営業エリアは縮小されたが、2014年に土佐電気鉄道、土佐電ドリームサービスと統合し、とさでん交通となるまで、高知市と高知県高岡郡檮原町を結ぶ長大路線を持っていたことでも有名です。
このモデルの行き先の「白滝」は、かつて白滝鉱山が元禄13年(1699年)土佐藩4代目藩主の時代に現大川村白滝に開坑され、銅を産出していました。昭和30年頃にはこの白滝鉱山だけで2500人もの人が暮らしていて、高知県では一番大きな、四国でも第三の大きな鉱山でしたが、昭和47年に閉山となりました。
今は人口400人の大川村ですが当時の小学校跡地を利用した白滝の里の宿泊施設をはじめ、いまでも白滝鉱山時代の面影をしのぶことができるものがそこここに残っています。
このモデルのおよその大きさはL:138 W:35 H:40裏板にはNISSAN U690 1/72 Made in Chinaと刻印されています。

モデルメーカーはhachette、ブランド名は日本のバスコレクション、スケールはS=1/72

日本のバスコレクションの企画に参画した、日本バス友の会メンバーとして、この企画が4回のモデルで終わり、続編が生まれなかったのは非常に残念です。ミニチュアカーの世界では、レーシングカーや乗用車に比べバスモデルに興味を示すコレクターが少ないという背景などがあるのではと感じています。英国のようなバス文化は残念ながらまだまだ日本には根付いていません。バスを愛しバスの発展を願う日本バス友の会メンバーとしてはこの日本のバスコレクションを企画して、10年余り・・・まだまだバス文化の啓発をしていかねばと思っています。

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    kyusha_fan

    2024/01/10

    小さい時、かろうじて現役のボンネットバスをみた記憶があります。

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