明治後期 丸に鉢梅紋 八寸重重台付 はだれ雪青漆

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明治中期から昭和初期に活躍した、梅田八百蔵氏製作の八寸重です。八百蔵さんは当時の小浜でも「名人」と謳われていた方で、多くの作品が残されています。藩の後ろ楯を失った職人さんたちが、明治12年に若狭塗の海外販売会社を小浜に設立したときの中心人物でもあります。

重台付の大作で、重台にこのお重を載せると50㎝ほどの高さになります。青漆で抜いた檜葉はとても美しく、雪の中の葉のように見えます。重蓋は二枚付属していますが、いずれにも「丸に鉢梅」の家紋が入れられています。変り塗を施した後にこの家紋を書き加えており、金地の下に貝、檜葉が透けて見えます。

桐製の共箱に梅田八百蔵商店のシールが貼られています。

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