Senlis & Limoges (フランス)

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サンリスはフランス北部、パリの北方に位置する町です。
元々軍事的な要衝としての役割を果たし、フランク人の襲撃に備えるために3世紀にはローマによって高さ7mの市壁が建造されました。981年にユーグ・カペーの支配下に入り、987年に彼がこの地でフランス王に選出されてからは、19世紀前半のシャルル十世の時代までフランス王が住む町となりました。また、羊毛、皮革の交易及びワイン生産の発展で、12世紀~13世紀に最盛期を迎えます。

リモージュはフランス中央部に位置し、磁器のリモージュ焼きでも有名な町です。紀元前10世紀頃にローマ人により町の基礎が形作られました。250年頃に聖マルシアルによりキリスト教化されますが、度重なるゲルマン系部族の侵攻により3世紀後半には荒廃します。9世紀に入ると聖マルシアルの墓の上に聖マルシアル修道院が建設され、その修道院が巨大な図書館を持っていたことから、11世紀には文化特に作曲分野での中心地となり繁栄しました。磁器産業は1768年に近郊でカオリナイトという鉱物が発見されたことから、発展しました。

掲載の地図はMatthäus Merian作の「Neuwe Archontologia Cosmica」(1646年初刊)所収のものです。

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