Montpellier (フランス)_2

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モンペリエはフランス南部の学術都市です。

中世初期は近隣の港町であるマグロ―ヌの方が栄えていましたが、相次ぐ海賊の襲撃を受け内陸のモンペリエに中心が移りました。モンペリエの町、城及び城壁は当時この地域を支配していたギレム公により10世紀後半に整備されました。12世紀になると、地中海貿易の拠点として、また、カソリック、イスラム、ユダヤ、(後にプロテスタント)の融合する文化圏として栄えました。また1220年に設立された医学学校はその後数世紀に亘りヨーロッパ医薬教育の中心となりました。イベリア半島のアラゴン王国(婚姻により当地を獲得)より1204年には都市権を得ましたが、1349年にフランスに売却されました。しかし、15世紀後半にその地位をマルセイユに奪われ繁栄を失います。

掲載の地図はMatthäus Merian作の「Topographia Galliae」(1655年初刊)所収のものです。

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