Manisa (トルコ)

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マニサはトルコ最西部、エーゲ海近くの町です。

セレウコス朝シリアの都市でしたが紀元前190年にローマ統治下になりました。期限1世紀に大地震により壊滅的な打撃を受けますが、ローマ帝国の下再建され、その後継続して東ローマ帝国下でも貨幣鋳造所が置かれるなどして繁栄します。しかし、13世紀前半になるとトルコ系部族の断続的な侵攻を受け、多くの住民が町を離れたことから衰退し、1313年にセルジューク朝トルコの統治下に入ります。15世紀に入るとオスマン・トルコの下皇太子直轄地となることで帝国内で最も豊かな地域として復活します。18世紀前半には綿及び皮革の交易拠点及び東方からの交易キャラバンの終着地点として栄えますが、同時に地方軍閥の台頭から多くのギリシア人やユダヤ人がイズミル等の港湾都市に移住し、繁栄が失われていきます。

掲載の地図はCornelis de Bruyn作の「Reizen van Cornelis de Bruyn door de vermaardste deelen van Klein Asia」(1698年初刊)所収のものです。

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