[サイミュラントの世界] チタニア・ダイアモンド

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ダイアモンドの模造石を作ろうという試みは18世紀の頃から始まり
20世紀初頭ごろにはベルヌイ法という合成技術で作られた
人工サファイヤや人口スピネルが主流となっていた

しかし、サファイヤやスピネルでは
ダイアモンドの持つ強力なファイアを再現できていなかった
サファイア(Al2O3 屈折率 1.76)
スピネル(MgAl2O4 屈折率 1.71)

そんな中、1948年に市場に現れたのがこの
チタニア・ダイアモンドである

チタニアはダイアモンド(2.42)を凌駕する屈折率(2.80)を誇り
眩いファイアも示したのだが、
そのあまりに『強すぎる』ファイアのために判別が容易で
やがて姿を消してしまう 悲しい運命だった石

チタニア(Titania)の正体は二酸化チタンTiO2で
合成ルチルとも呼ばれる
モース硬度は6

このチタニアの弱点を改良して
次に登場した模造ダイアが→チタン酸ストロンチウムです
(写真2枚目:左側)

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ロシア・モスクワ製
5.0mm Roundブリリアントカット
0.60ct

いつか同じサイズのダイヤを並べて比較してみたいですね♪ハハハ

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