Philips フィリプス モノラル真空管アンプ 6

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オランダ Philips フィリプス社製、EL36 pp 業務用パワーアンプ 6405

メンテナンスを施しました。1台はセレン整流器が劣化していたためシリコンダイオードに置き換え。電源部電解コンデンサ交換、カップリングコンデンサ交換、その他劣化部品交換、ハンダ修正、各部点検

球構成はECC83x1、 ECC85x1、EL36x2本、
出力は25ワットくらい、出力は25ワットくらいか、インピーダンスは5Ωですが送り出しは受け側のスピーカーによって換えられるようです。スピーカーにはトランスが要りますが。 ラインバランス入力2系統、その他2系統(たぶんハイインピーダンス用)、音量ボリウム、高音、低音のトーンコントロール機能付き。たぶんサミングアンプとしての機能を持つ放送や録音の現場で使われたアンプと思われる

電源電圧 110V,125V, 145V, 200V, 220V, 245V 現状では110Vに設定
スピーカー出力端子の形状が異なります。

試聴して分かったこと。EL36という球の特性を知っていれば当然なのですが、この球は低電圧でつかえるためトランスにかかる負荷が少なくて済む。よって、発熱が少ない。また、コンデンサ、抵抗等々の電子部品も耐圧の低いもので済む。結果として小さくて高性能の機器が大量に作れる。
S/N比も良く、繊細にして力強く、音の広がりと深みを、音楽のうねりのようなものを感じさせてくれます。siemensやklangfilm等、西ドイツの音作りとは異なる、よりHi-Fiな音作りを感じます。フィリプス社が欧州最大の電器メーカーであり、音楽レーベルを抱えていたせいもあるかもしれません。
デザインも真空管アンプらしくなくタイプライターのようで軽快な感じがします。

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    パプリカ

    2022/03/12

    本当にタイプライターのようですね〜。色合いも可愛らしさも感じます。

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  • 姿形はかわいいですが、性能も音質も業務音響の現場を満足させる本格派ですよ

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