1/72 ホビーボス ソビエト装甲列車

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ホビーボス製、1/72スケールのソビエト装甲列車です。

実車は武装を施した鉄道車両です。戦争には、物資の補給が必要不可欠で、補給路はその軍隊にとって生命線とも呼べるものです。トラックより大量かつ迅速に物資を運べる鉄道輸送は、大陸国にとって重要な存在でした。
しかし、鉄道は線路が無ければ成り立ちません。敵軍に線路を破壊されれば、成す術がありません。
そこで登場したのが装甲列車でした。この車両を用いて線路の安全を確保し、自軍の補給路を維持しました。
この車両は重戦車KV-1の砲塔を搭載しています。

模型はホビーボス製です。ボディと砲塔が一体成形ですので、パーツ点数がとても少ないです。精度は良好ですが、手すりなどの部品がモールドで再現されていますので、少し物足りない気がします。

今回は「鉄道模型×プラモデル」企画として、各部をディテールアップしたうえで動力化しました。
使った動力は、アルモデル社製の「アルパワー」です。本当は天賞堂のパワートラックを使いたかったのですが、製作時点では売り切れていました。そこで、やむなくアルパワーを使いました。動力はデリケートで、初めて使うものということもあり不安でしたが、信じられないくらいよく走ります。
組み立てはほとんどストレートですが、モールドを削除して手すりを真鍮線に置き換えました。この車両は手すりが大変多く、この作業だけで二時間ぐらい掛かってしまいました。
箱絵は冬季仕様の塗装になっていますが、今回はロシアングリーンにしました。

余談ですが、大学時代に文化祭で走らせていたところ、多くの方から「本当にこんなものあったの?」とお尋ねいただきました。私も詳しいことは分かりませんが、確かに興味深い車両です。もし、これが例えば新宿駅に入線してきたら…と考えるとぞっとしてしまいます。

#1/72 #プラモデル #鉄道模型 #装甲列車 #ソ連

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    T. S

    2019/01/11

    装甲列車とか列車砲にはグッと来てしまいます(笑)

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      OER5200

      2019/01/11

      T.S様
      コメントをありがとうございます。
      今となってはロマン兵器のような側面もありますが、当時の技術者が国の威信をかけて開発・運用していたことを考えると、やはり私も色々な意味でグッときます。

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      T. S

      2019/01/12

      今の目で見ると、軌道上しか動けないと考えると効率が悪い感じですが、満州の満鉄のように鉄路を中心に発展するような世界では「アリ」だったのだろうな…とか想像力を掻き立てられるのが、装甲列車の世界なのだろうな、と思います。

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      OER5200

      2019/01/12

      T.S様
      コメントをありがとうございます。
      やはり鉄道網が戦時物資輸送に必要だったこと、安全でない路線の維持には、装甲列車が必要だったのだと思います。
      私の記憶が正しければ、東南アジアの一部では装甲のついたレールカー(軌陸車と装甲車とパトカーを足して3で割ったようなもの)が現役でありました。

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