週刊新潮 1960(昭和35)年 3月28日 通巻 二百十五号(五巻 第十二号)

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"さよならアンナさん -ソビエトに帰る老バイオリニスト"…と題された巻頭5ページの特集。

ご来日が大正7年。在日42年、教え子は千人をはるかに越えるそう・・・その代表格が巌本真理さんであり諏訪根自子さん(*その確固たる絆は戦前/渡欧前、紆余曲折あっても戦後も続いた。帰朝第一回公演時の終演前迄の楽屋に立ち入る事を許されたのは、母を除けばアンナ先生のみだった事もその信頼は揺るぎない事の証)。日本のヴァイオリン教育の母と称しても過言では無いでしょう?その功績は計り知れません・・・。

ロシア革命から時代に翻弄されたその人生。離婚されていたとは言え、その後も小野家との関係は続いていたが少し遡る嘗ての夫であった俊一氏の逝去も一つの区切りであり、且つ姉ワルワーラさんも病身であられた事もあり、かくして64歳のアンナ先生は北コーカサスのスフミ市に移られた。

ここを後年、尋ねられた日本の教え子(早稲田のロシア語講師として活躍されたその姉のワルワーラ=ブブノワ先生の)さんの手記が大変興味深いです。
https://core.ac.uk/download/pdf/144469047.pdf

またこちらも大変興味深い事に小野洋子さんも、'07年 ビエンナーレでモスクワを訪れた際に脚を伸ばし叔母の足跡を辿られている。
https://russkiymir.ru/en/publications/303677/

撮影:松崎国俊さん

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