from the beginning / SMALL FACES

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LK4879
2,June. 1967 / UK OPEN DECCA Org.
8B/8A , 1,B/1,B

なかなかにDECCAのヤクザ体質がよーく分かる1枚。
immediate移籍第一弾シングルの発売日にS.F.に逃げられたDECCAがぶつけてきた、寄せ集めアルバム。

STONESもこのDECCAのやり口には随分と苦しめられていて、70年代に出されているデッカ編集のストーンズの編集盤は全て、RSRからストーンズの新譜の発売されるその日にぶつけてリリースをし続けている事実…本当にDECCAって会社はクズだと思う。
でも、60's BEATバンドの音はDECCAが1番好きなんだけどね(苦笑)

で、このアルバムの内容はと言うと
1st albumとの重複あり
3rd(immediate 1st)との重複あり
未発表曲(後にFACESでカバーする曲とか)
アルバム収録漏れのシングル
からなるこれぞ「THE寄せ集め」なんだけど、これが困った事に、悪いか?と聞かれりゃ、「すごく良い!」
と答えざるを得ないのが贔屓バンドへの贔屓たる所以…

ビーもフーも爪の垢を煎じて飲みやがれ、これ聴いてひれ伏せ!って位のカバーの出来の良さ。

サイケデリックとロンドンR&Bとポップの奇跡的な融合。

ただねぇ…画竜点睛を欠くのが1曲目。
ドン・アーデンの呻き声から監獄の重い扉を開けるかのような音で始まるrunnawayって、誰だこの悪趣味なシャレのセンスは凸(`-´O
で、タイトルがfrom the beginningときている。

まぁ、とにかく寄せ集めなのにこんなに楽しく聴けるアルバムはそうは無いです。

補足。
ドン・アーデンについて
UK界1と言われる極悪マネージャー。
契約を取るためにアーティストをビルから逆さ吊りにして、その体勢で契約書にサインさせたなんて噂がある位。
実際の被害者も多く、ゲイリー・ムーアーはヤツから独立を図って数年間干されてたとか…メリー喜多川かょ!

サバスのマネージャーもやってて、娘がオジーの嫁に。
後にELO売り出すためにJET RECORDを設立。
などなど。

更にレコードの話
ジャケボロボロだけど、盤は奇跡的に綺麗なので、後で綺麗なジャケの出物が出たら買おう。と思ってるうちに、全く手が出ない位高値のアルバムに…(◞‸◟)
我が家のマトは両面8と進んでいるのに、マザー、スタンパーは初回。
ちぃと気になって調べてみたら、このマトでOKみたいだ。とはいえ、曲によっての音質のばらつきが酷く、割と聴きにくいアルバムだったりする。

#smallfaces #stevemarriott #ronnielane #ianmclagan #kenneyjones #mod #mods #londonrandb #britishrandb #britishbeat

この表現力! 数あるこの曲のカバーでも最上位の出来!(個人的にはHERONのカバーが世界一ですが)
https://youtu.be/I9SRRblS4R0

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