「目玉」付きのスコットランドの戦車(その1・塗装&デカール編)…の巻
前回のタミヤMM1/35の「M5A1スチュアートVI」に引き続き、またもやタミヤMMよりスコットランド由来の戦車に取り組んでいます。 実はコレは以前からの作りかけの続きでして、すでに工作は終わっており残すは塗装工程のみのもの、続きの「塗装工程」に取り掛かります。 これまでの工程はこちらをご参照下さい<(_ _)> https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/32 実はこの戦車、「ラジコン化改造」がなされております。 某県にRCタンク改造職人の方がいらっしゃいまして、その方にキットを渡すと車体部を¥( )万円でラジコンに改造して送り返してくれます。 あとは、自分で細かい工作と塗装をすればよい、という楽しいスキームなのですw これで既に5-6台をワンオフ改造してもらってます。 基本塗装と組み立てを完了した状態ですが、グリグリとスムースに走るので楽しくてついついずっと走らせて遊んでいて仕上げ工程をサボっていたのですが…、さすがに完成させないと。。。 今回は、こちらになります。 1961年、西ベルリンに駐留していた「王立第4戦車連隊」(4th Royal Tank Regiment = 4RTR)、C中隊 第10小隊(C中隊なので砲塔マークは「〇」ですネ)、車長は"Jake"ジェイコブズ軍曹のセンチュリオンMk.5 戦車、愛称「DIE HARD」号です。(ダイ・ハード=しぶといヤツ) イギリス軍の戦車部隊ではそれぞれの車体に固有のニックネームを必ず付ける習慣がありますが、4RTRの戦車には「D」で始まる名前が付けられています。 第4、ということで、アルファベットの4番目の文字である「D」というわけです。 ですので、この車両の名前もDで始まるDIE HARDというわけです。 王立第4戦車連隊はスコットランドで編成された戦車連隊で、元はWW1時に編成された「王立戦車連隊第4大隊」、当時は「菱型戦車」の部隊で、その時にこの部隊の特有のマークとして採用されたのがこの「目玉」(チャイニーズ・アイ)のマークでした。 目玉マークの由来はこちらをご参照ください。 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/120 チーフテン戦車 “第4王立戦車連隊” チャイニーズ・アイ(タミヤ、1/35) | MUUSEO(ミューゼオ) https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/120 T. Sすでに4RTRは王立第1戦車連隊に統合されており、現在は存在しないのですが、この目玉のマークだけは今でも受け継がれており、同連隊の戦車や戦闘車両の一部には砲塔や車体に「目玉」が誇らしげに描かれています。 さて、塗装工程に入ります。 AKのエナメル系ウォッシング塗料(Dark Brown)でスミ入れしていきます。 実は、下地はタミヤのスプレー塗料のOD色です。 スプレーでも、その上からスミ入れ、ウォッシング、、、いろいろ重ねていけばそれなりになります。…というお手軽仕上げなので、皆さん、あまり難しく考えないでどんどん作って塗っていきましょう!(エアブラシ、、、グラデーション、、、モジュレーション、、、しなくても大丈夫・笑) 車体の色も深みが出てきましたね。 砲塔のキャンバスカバーはファレホのアクリル系で塗ります。 最近お好みのEnglish Uniformのカーキ色を使います。 影を入れて・・・ ・・・薄い色でドライブラシをして完成。 転輪のゴムは、ファレホのブラック・グレイにて。。。 上部の小さな誘導輪はサイド・スカートで隠れて見えないので塗りません。 見えないところに手間をかけないのも「お気楽モデリング」のコツです(笑) 砲塔の機関銃や予備履帯なども塗りまして、、、 そういえば書き忘れましたが、このタミヤのキットのセンチュリオンはMk.3なのです。ダイハード号はMk.5なので、、、Mk.5っぽく見えるように一部改造しています。 車体前面の予備履帯(左側)の代わりに何かの箱が付くところと、砲塔上に対空機銃としてCal.30機関銃が付きます。(いずれも適当にソレっぽく作ってます。) さて、お次は砲塔に付いている消火剤のボトルを塗りましょう。 例の資料本「War Paint」誌を見ますと、「時代によって黄色やオレンジ、赤があって実は基準は無い。業者が好きな色で塗ったり整備時に車体色で塗りなおしたり、自由な世界。。。」という恐ろしいことが書いてありまして…。 …でも、冒頭に載せたイラストをよく見るとこの戦車は「赤」のようなので、ファレホのレッドでチョビチョビと塗っていきます。 ワンポイントで良い感じです。 マフラー関係はタミヤアクリルのダークアイアン(履帯色)をベースに、それに赤を入れてサビ感を出したものを薄めてムラムラに重ねていき、サビた感じにします。(上の写真はまだベースの履帯色のみの段階) お次はデカール工程なので、まずはシルバリング防止のために光沢ツヤ仕上げにします。クレオスの水性クリアーの光沢を吹きかけます。 乾燥を待つ間にデカールの準備をします。 今回は、英国アキュレイト・アーマー社のセンチュリオン戦車用デカールセットです。 このセットに今回の「車番05 BA 46 DIE HARD」号のデカールが入っているのです。「目玉」デカールもあるんですw 私、デカール貼りの工程が大好きです。 ここまでくると楽しいですよね。 そういえば、このアキュレイトアーマー社のデカールはあまり強くないので、マークソフターのような軟化剤は少しにしないとすぐ破れたりフヤフヤになっちゃうので要注意です。 使う場合は、少しつけてすぐに綿棒で軽く抑えて(強く押さえると破れる)さっと処理してください。 車体前部のデカールを張り… そして、砲塔に肝心の「目玉」を付け・・・、けっこうこの「目玉」マークはインパクトありますよねw 戦車に命が宿った感じがします。 車体には「DIE HARD」と入ります。 いやー、いいじゃないですか。コレ(笑) それっぽくなってきました。 まだツヤツヤしてますが、この後は、デカールが完全に乾燥したらつや消しクリアーをかけ、その上からストレーキング(雨ダレ)やら泥汚れやら埃っぽさやらをかけて仕上げていきます。 デカール乾燥には1晩以上乾かさないといけませんから、本日はココまで。 (今週は月~木で出張なので、つまり続きは来週末。。。) 電池を入れてまた遊んでます(笑) #ラジコン戦車 #スコットランド #戦車
ace
2018/06/19名前の付け方、面白いですね😆
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T. S
2018/06/19第7戦車連隊の第7=アルファベット7番目の「G」というネーミング例もあって、そちらも面白いです。モルトウイスキーと同じ「GLENLIVET」号なんてあるんですよ。
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0214seiji
2019/06/29ドロナックってハイランドのシェリー樽ですよね。
一回飲んでみたいです。
現在のマッカランはあまり好みではないので。
(真円ねボトルの頃は好きでした。)
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T. S
2019/06/30そうですね、グレンドロナックはシェリー樽熟成で有名です。先日、オフィシャルの12年を飲みましたが、ストレートでもロックでもソーダ割にしても美味しかったです。
マッカランは、20年ほど前の「シングルモルトのロールスロイス」と言われいた頃、真円型のボトルの時代は本当に美味かったですね。いまのは全然です。
2000年に蒸留所に行ったのですが、その頃はまだ周りにゴールデンプロミス種の麦畑が広がっていたのですが、いまではそれを潰して熟成庫を増設したりして、完全に大量生産化しました。そして、味が完全に変わってしまいました…。
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0214seiji
2019/06/30ドロナック飲んでみたいです。
マッカランは本当に残念でなりません。
日本の某S社が関わった事から味が変わってしまったとも言われてますね。
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T. S
2019/06/30あれはいつだったですかね?10数年以上前だったと思いますが、マッカランがシェリー樽原酒の不足(在庫のわりに売りすぎた?)から、「ファイン・オーク」シリーズというバーボン樽のシリーズを出しました。(それで、円筒ボトルの”ロールスロイス時代”のボトルが終売に)
あのあたりから変化の始まりだったと思います。
国内代理店のS社が介入したからというよりは、本国の売り方・作り方の路線の変化だったと私は思っています。(あのご自慢だったはずの麦畑すら潰してしまったくらいですから)
日本では、以前はいかにも希少な酒というイメージで売り出していたのが、実は本国ではそうではなく大量生産指向になって行きましたから、S社さんも困ったのではないかと思います(苦笑)
最近のは、0214seijiさん同様に私も好きじゃありません。いまのは「我々が飲んでいたマッカラン」ではないです。。。
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0214seiji
2019/07/01残念ながら今のマッカランは違いますね。
ところでこれはなんのコレクションでしたっけ?(笑)
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T. S
2019/07/01いいんです、展示室では何の話をしても(笑) 特にこの話題はスコットランド繋がりだから全然問題なし!w
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0214seiji
2019/07/02行きつけのバーに行ってドロナックを飲んできました。
好みの美味しさでした。
ありがとうございます。
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T. S
2019/07/02 - 編集済みそれは素晴らしい! バーで飲むサケは最高ですね。
私は自宅でクラガンモアとダルウィニーを飲みました。で、いい気持ちで、というかいささか飲みすぎで、今寝るところです。。。
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toy ambulance
2019/07/07昔のホビージャパンの記事の記憶だと、第二次大戦までのイギリスの戦車の設計思想による分類として、歩兵戦車(infantry tank)と巡航戦車(cruiser tank)があって、そのうちの巡航戦車がCで始まる名前が付けられ、戦後の主力戦車に引き継がれたと書かれていたように思います。
マチルダやバレンタインなどがCではないのは歩兵戦車だからだと思いますが、何故か歩兵戦車にチャーチルがいるのがややこしいですね。
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T. S
2019/07/07CruiserのCなんですかね。後に、巡航戦車と歩兵戦車という区分がなくなったので(結局その思想が実戦に合わなくなったようですね)、巡航戦車が現代の英軍の主力戦車のラインになりました。
チャーチル戦車は、やはり当時の首相に気を遣ったらしいですが、いまの日本だと「安倍戦車」みたいな感じで、日本人のセンスだとどうなの?という感じです…。
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toy ambulance
2019/07/07アメリカの空母だと3名ほど命名時に存命した人の名の艦が有りますね。大統領は二人とも共和党なのでアメリカ国内で議論が無かったのか気になるところです。
ヘリコプター搭載型大型護衛艦「安部」なんてご本人は喜びそうですが…
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T. S
2019/07/08日本では、せいぜい出身地から「ながと」と付けたりするくらいが限界でしょうね。
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