コレクターとバルトメウ
公開日:2020/9/21
おはようございます。memorabiriazです。
FCバルセロナ理事会の退陣を求める問責決議案の署名が締め切られました。
提出された署名総数は20,687票。
クラブ規則第55条第2項にある必要ラインの16,520票*を大きく上回りました。
(*投票日の投票券を持つソシオの15%以上)
仮に20%の無効票が出たとしても16,549票。
一般的に無効票は6%〜15%の間で推移するため有効と判断される可能性があります。
今後の流れですが、委員会設置後最長10営業日以内に申請の有効性を審査。
有効の場合、FCバルセロナ理事会は10営業日以上20営業日以内に問責決議の投票が行われます。
現理事会発表の会長選挙(3月20日、21日開催)まで延命できるかは微妙で、10月には次期会長選挙に関する新たなアナウンスが出る見通しです。
初めにクレである私の立ち位置を明確にしておきましょう。
「バルトメウ君は、お・し・ま・い・DEATH!!!」

理由なき批判はフェアではありませんね。
本日は2014年1月の会長就任から今日までのバルトメウ政権を振り返りながら、次期会長選挙を展望します。
まずは功の側面から。
●戦績面:◯
チャンピオンズリーグ:優勝1回、プリメーラ:優勝4回、国王杯:優勝4回。
メッシの全盛期にCLの優勝回数1回は残念ですが、相手は各国王者です。
主要3コンペティションの実績は概ね肯定的に評価できます。
●経営面:◎
今年1月に発表された 「デロイトフットボールマネーリーグ」において、
FCバルセロナは初めてマネーリーグで首位に立ちました。
しかも、史上初めて9億ドルの壁を突破。
過去の政権ではお金にまつわるゴタゴタが絶えなかった中で、
経営面では十分な成果をあげたと考えます。
●獲得面:△
獲得した選手・監督がいずれも優秀であることに疑いの余地はありません。
ただしここは、FCバルセロナ。
チャビ、イニエスタ、プジョルらの代役は誰にでも務まるものではなく、
FCバルセロナらしいチームを再構築できませんでした。
ひと言に集約すれば「クライフイズム、死してなお」という印象です。
(クライフイズムについては別の機会に触れたいと思います。)
いかがでしょう。ここまで書いた限り、個人的な評価はそう低くないんですよね。
では、なぜ私がバルトメウ政権を評価しないのか。
ひとえに「コミュニケーション面」。現場との関係悪化につきます。
スペインのラジオ局・カデナ・セールによるSNSを使った選手批判工作疑惑は、選手達の大人の対応に救われました。でも、最後の最後にメッシに愛想を尽かされた。メッシと虎の尾は踏んだら
「お・し・ま・い・DEATH!!!」
スポーツビジネスの中心は「選手」であり「経営優先主義」では破綻する。
バルトメウ政権はそのことを再認識させてくれました。
EL NACIONAL.CAT(7月9日時点)によると、次期会長の最有力候補は、ジョアン・ラポルタ元会長とみられています。対抗馬のビクトール・フォントに人気がないというよりは、過去に成功を収めたラポルタ時代への懐古主義が勝っているのではないかと考えています(ラポルタの方がイケメンだからという説もありますが)。

今回彼も問責決議案に署名していますが、私がいただいた当時と同じサインです。

ラポルタ元会長とは2度お会いしていますが、クレとの距離が近く気さくな方です。
バルトメウ君は半沢直樹ではありません。1,000倍返しの実力はないでしょう。
ラポルタ元会長とのエピソードは、近々彼が会長に返り咲いた暁に。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
memorabiriaz
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