コレクターとオブジェ

初版 2020/09/05 06:48

改訂 2020/09/05 06:48

おはようございます。memorabiriazです。


前回のモノ日記は、大変多くの方にご覧いただいたようです。


肯定的な評価もいただいた一方で、「市販のサイングッズを『オブジェ』扱いはどうなの?」とのご批判もいただきました。


美術品を価値のあるものとして鑑賞するという意味なので他意はございません。

実際、僕自身が長年購入を続けていることが軽んじていない証です。


オブジェも直接いただいたサインも、それぞれの味わいを大切にする。


それが、僕のコレクターとしての一貫した姿勢です。


良い機会ですから、マイコレクションでお話しをさせていただきます。


まずは、「怪物」ロナウドから。



上はJSVから販売されたサイングッズ。下は直接ご本人様にいただいたものです。


直筆サイン側のエピソードは【1F:バロンドール】コーナーに譲りますが、

上のサインは率直に申し上げて、「うーん・・・」。


ロナウドのサインの変遷に詳しい方にご教示いただきたいのですが、

「R」の右半円の傾斜角や膨らみ具合、筆記体のさらり感に「らしさ」が感じられないのですがいかがでしょうか。


JSVの商品については、ジダンやシェフチェンコ等にも思うところはあります。

ただ数十年前、日本のサッカーグッズ専門店といえば同社とジョージベスト社。

筆致に疑いはあれど、第三者証明が付属するオブジェ。

僕はTwitterカバーに堂々採用しています。



次は悲願のCL決勝を逃し、コロナウイルスでご静養中のネイマール



左はPaniniから販売されたおなじみのフォルム。

右はFIFAクラブワールドカップ2011で来日した際にいただいた直筆。


鑑賞用なら断然Paniniが映える。「Y」の下弦だって珍しく切れていない。

数点あるネイマールコレクションのうち、お気に入りの一品です。


右の直筆は、んまぁひどい(笑)

恥ずかしくて「市場価値」なんて口にもできない。


でも、「やっつけられた・・・」という当時の苦い記憶と共に、

両脇をスタッフに固められ、雑に引き摺られていく10代の彼が鮮明に浮かびます。


「だって、コイツらが引っ張んだモン!」という僕への可愛いアピール。

その表情は、審判にファールを主張する表情そのもので今だに吹き出してしまう。

この直筆はそんな記憶と一緒に、大切に保管しています。


オブジェだろうがIPだろうが、それぞれの価値を愛でる余裕。


大人のコレクターなら、持ち続けたいですね。


本日もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。


memorabiriaz




2003年からフットボール・レジェンドのオートグラフ収集を開始。「直線」「曲線」「点」が織りなすデザインの美しさと、同一人物でもふたつと同じ筆致を生み出せない単一性に強い関心を持つ。バロンドール受賞者やワールドカップ出場選手を中心に「オートグラフ・タイポロジー」に取り組んでいる。

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