- m-hunter Museum
- 1F 採集標本
- 紅砒ニッケル鉱
紅砒ニッケル鉱
当所は日本国内のニッケル鉱物産地の中でも最大級の大きさで産出される場所と思われる。
写真のものは、ズリ斜面の淵に置いてあった。誰かが置いていったと思われたが、ここの目玉を放置する事はないだろうから見逃したのだろう。
文献通り、丸い芋のような形状の石を割って本鉱を確認した。名前ほど「紅」色ではないと感じた。しかし断面の放射状の模様、比重の大きさ(7.8)、割る前のニッケル華の存在から本鉱だと判断できた。
似た銀白色の鉱物として硫砒鉄鉱も産出するが、劈開やニンニク臭で判断できる。
何はともあれ、初訪問から10年経ち、目標が達成され思い残す事はない。3度目の正直であった。