LUNA / Penthouse - BEGGARSE BANQUET BBQLP178 U.K 1995

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1995年8月、ニューヨーク Sorcerer Sound Studio( 現在は閉鎖してしまっている)にてレコーディングされた ルナの3枚目のスタジオアルバム。プロデュースはルナと後にR.E.Mのモンスターやニューアドヴェンチャーズインハイファイのエンジニアを担当するPat McCarthy、トムヴァーレインのアルバムを手掛けたMario Salvati。全10曲※CDはセルジュゲーンズブルの名曲、Bonnie And Clyde (The Clyde Barrow Version)がラストトラックで収録されています。

1991年Galaxy500を辞めたディーンウェアハムはエレクトラのA&Rテリートルーキン(このアルバムの1曲目CHINATOWNは彼のことをうたっています)と知り合いエレクトラと契約。ルナを結成し1995年本作を発表。トムヴァーレインがムーンパレスと23ミニッツインブリュッセルの2曲に参加しています。

ルナの数あるアルバムの中でおそらく(セルフリリースもありすべて聴けていないので)最高のアルバム。特に白眉なのが A面5曲目の 23 MINUTES IN BRUSSELS でディーンとトムヴァーレインの天にも昇る(まさに)ようなギターが圧巻。この曲を聴くだけでも価値があると思います(好きすぎてこの曲のシングルを数枚持っています。A面はHeadhogとNo Regrets※アルバム未収録 の2曲が45rpmで。B面 23 Minutes~は33rpmで録音)。

このペントハウスは全体を通してジャケットの写真と音楽が完全にマッチしたほぼ完璧なアルバムで、まるでポールオースターやウィリアムアイリッシュ、レイモンドカーヴァーの世界が音楽で現れてくるようです。私は聴いていないのですがこのライヴアルバムをセルフリリースで発売しています(曲順も同じ)。きっと彼らにとってもとても好きな1枚なのではないでしょうか。アメリカの音楽紙ローリングストーンは「1990年代に聴くべきアルバムの1枚」に選んでいます。

先に記載したA&Rのテリートルーキンは2022年難病で亡くなるのですが、ディーンは彼を助けるべくルナの初期のデモをバンドキャンプで発売していました。

LUNA / Penthouse BEGGARS BANQUET BBQLP178 1995 UK

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