三葉虫狩り
初版 2023/12/18 19:00
改訂 2023/12/21 21:09
私はもっぱらネットで狩っているので、狩人としてはたいしたことないんですが……
いちおう前回の狩りから2ヶ月経ったので、そろそろ次の獲物をとウィッシュリストを眺めてみた。
そのうちの、最初に目をつけたやつは、本体の値段はともかくとして、送料がやたらに高い。
目をつぶって追っかけることも可能だが、はたしてそれだけの価値があるか?
そこのところがクリアにならなかったので、とりあえずパスすることにした。
さて次。
これは保存はわりあいよくて、値段も安いが、本体が小さすぎる。
ジャスト1cmというところ。
狩ったあとの満足を考えると、二の足を踏んでしまう。
しかたがない、パスすることにしよう。
さて次。
もうこのあたりで手を打っておくか、と檻(カート)に入れかけたが、なんと、値段がついているのに下の方に「売り切れました」とある。
えー、そんな……
チェコ語でも私は prodano というのだけは知っている。
「売り切れました」という意味で、これがあると思わずへなへなとなる。
さて次。
これはフランス産の小さいやつで、目のないタイプ。
そういえば、パスした3種のうち2種まで目がないタイプだ。
最近の私は盲目の三葉虫に惹かれているのだろうか。
まあとりあえず値段的にもこのあたりが妥当だろう。
それに、さっきの売り切れでなんとなく尻を叩かれているような気もする。
狩って檻に入れた。
これだけでやめておけばいいのだが、どういうわけか、いったん狩りが始まると、勢いがついてしまって、なかなかやめられない。
まさに勢い余った状態で追いつめた次なる獲物は……
これは安い。
安すぎる。
これがこの値段か、と思うが、一般種としてはこんなものだろう。
私にとっては珍しい英国産だ。
しかも、これも目のないタイプ。
ままよとばかりに檻へ。
というわけで、仏産と英国産、どっちも目のないものを渉猟してみた。
Trilobites
2023/12/20 - 編集済み購入に至る心理の移ろいは、三葉虫に限らずコレクターに共通するもので、この積み重ねでコレクションが形成されていく様が面白いですね。この一寸した駆け引きにより、各自のコレクションに個性が生まれていて、自分なら手を出さない様な標本に興味が出たりしますね。
ktr
2023/12/21リンクも張らない独り言モードに反応くださって恐縮です。
最近ではもうオークションで競る気力がなくなってしまい、ショップで目についたものをちょこちょこ買うようになりました。
ここでネックになるのは送料ですかね。
なんでこうもショップによって開きがあるのか、いまだに解せません。
trilobite.person (orm)
2023/12/21 - 編集済み『チェコ語でもprodanoという単語だけは知っている』という下りで、かつてチェコのショップでの狩りの際に、prodanoが何を意味するのか (for saleなのかsold outなのか) を、私も調べた事を思い出し、面白く感じました。
伺うに、引き続きktrさんのコレクション生活が好調なようで何よりです。
ktr
2023/12/21チェコのショップではprodanoは常態ですね。
当然のようにいいものほどprodanoになっております。
そういえば、いつかお話しくださった英国産のプロエトゥスも、いつのまにか売れていました。
いいものはやっぱり早めに押さえておくに限りますね。