レドリキア
初版 2023/08/11 19:16
改訂 2023/08/12 23:08
前から欲しかったレドリキア・シネンシスが届いたが、思ったより感動が少ない。
頭部に欠損があるのがいけないのか。
あるいは値段が安すぎてありがたみが湧かないのか。
いや、たぶんどちらでもない。
なんというか、タイミングの問題で、私の三葉虫熱が冷えきったときに届いたのがよくなかったようだ。
熱が冷めているときに眺める三葉虫くらい興味索然たるものは無い。
今回の場合は、それに加えて一種のゲシュタルト崩壊を伴った。
たんにレドリキアがレドリキアに見えないというだけでなく、私の内なるレドリキア概念そのものがゲシュタルト崩壊を起すような、これまで味わったことのない体験をした。
こういうときはどうにもしようがないので、その標本はしばらく机の上に置いておくことにした。
で、連日それを眺めるともなく眺めていたわけだが、ある日を境に、それがだんだんと元のレドリキアとしての意味形態を取り戻していくのに気がついた。
この間の推移も謎なのだが、ただの sculpted stone から trilobite に変容するといった感じで、本来標本がもっている生き生きとした魅力が日を追うごとに備わっていった。
今はもうすっかり復縁(?)して、私のかけがえのにないコレクションのひとつになっている。
そして、いっときにせよ、この標本が何の魅力もない、砂を噛むように味気ないものに見えたことがふしぎに思われる。
あるものがつまらなく見えるのは、それ自体がつまらないというよりも、それを眺める自分の気分や状態によるところが大きい場合もあるという、ごくありきたりなお話でした。
Trilobites
2023/08/12 - 編集済みRedlichia chinensisは、安価の割に美しい種類ですので、また興味が復活できて良かったです。また収集対象外としていた中国産にも注目されている事もダブルで良かったです。心境の変化により波があるのもコレクターなら誰もが陥る事なんでしょうが、その一寸した判断でコレクション内容が変化していくのも面白いですね。
ktr
2023/08/12ちょっとしたスランプに陥っておりました。
中国産では、最近のものよりも、古いタイプの、化物じみた標本に興味をもっていますが、いまでは手に入れるのはむつかしいでしょうね。
このたびレドリキアを手に入れて、レドリキア、パラドキシデス、オレネルスのベーシック3点セットを揃えられたのはよかったです。
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trilobite.person (orm)
2023/08/12 - 編集済み以前のebayで出ていた、良い感じのレドリキアでしょうかね。あのサイズだと随分見応えがありそうです。私も整理で手持ちを手放してしまいましたが、良いシネンシスがあれば、また再入手したいですね。
中国産は私の好みの平坦な種が多いですし、どんどんと新種らしきものが出てくるので面白いですね。今もebayに出ている、オルドビス紀の、頬棘と尾棘がやたら長い種(多分未記載?)が気になっています。
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ktr
2023/08/12そうです、あのブリティッシュ・コロンビア産の(!)レドリキアです。
届いたときは埃まみれの骨董品といった感じで、とりあえず水洗いから始めなければなりませんでした。
いまのebayのあれは、私も気にしていますが、けっこうな値段になりそうですね。
あの小ささであの存在感はすごいと思います。
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