三葉虫の謎(5)

初版 2023/05/01 21:25

改訂 2023/05/03 22:45

世界中のオルドビス系から産出するカリメネ。
これがなぜかロシアからは出ない。
アサフス、イレヌスはごろごろ出るのに、カリメネだけはまったく出ない。
同様に中国でもカリメネが出たという話はきかない。
こんなことってあるのかな、とふしぎに思っている。

たとえロシアや中国から出たところで、やはりカリメネはカリメネであって、それ以上でも以下でもないんだろうけど……

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ktr

鉱物と化石の標本を集めています

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    Trilobites

    2023/05/03 - 編集済み

    古生代において、現在とは全く異なる大陸と海だったのと、同じオルドビス紀でも時代が異なれば、繁栄した種類も違いますからね。日本にいまゾウが生息してないけど、アジアには居るみたいな感じですね。地域によって色々な三葉虫が出る方が、収集面から見ても面白いですね。

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      ktr

      2023/05/03

      たしかに、諸条件を考えれば、「出ないのがふしぎ」ではなくて、「出るのが奇蹟」なんですね。
      その出方の偏向こそがそれぞれの産地の特性なんだと改めて気づかされました。

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    trilobite.person (orm)

    2023/05/03 - 編集済み

    オルドビス紀の世界地図を眺めながら、後の北アメリカがこのへんで、ロシア、モロッコがこの辺りでと、対応を付けながら考えてみても、単純に当時の位置的に近接した場所に、カリメネが集まって生息していたという訳ではなさそうですね。

    ロシアのVolkhov川周辺の当時の海底は、母岩から想像するに、生物密度がそれほど高くなくてきめ細かい泥砂状の環境を、何となく思い浮かべてしまうのですが、オルドビス紀中期のカリメネは、そういう環境を好まない種だったのかもですね。

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      ktr

      2023/05/03

      私もあまりちゃんと考えたことはなかったんですが、シルル紀になると近隣のウクライナからカリメネが出ているので、ロシアでも生息していたんじゃないかと思っています。
      ただ、その地層が地中深く埋没してしまうと、もう永久に出てくることはないですね。
      当時のロシアの生物密度の低さは、共産化石の産状にも表れていそうですね。

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