2020年に出た「三葉虫マニアックス」という本を

初版 2023/03/12 12:39

改訂 2023/03/12 21:12

復帰記念に手に取ってみたが、内容はともかくとして、誤記がけっこう目につく。
産地データが適当なのもよろしくない。
産地が中国とか、アメリカ、とだけではあまりにも範囲が広すぎる。
いちばんいけないのは標本のサイズが書いていないことで、初心者を誤解に導くもとだ。

そういっても、市販の三葉虫本で、誤記のないものなどまず存在しない。
最近買ったケネディ氏のものだって、怪しいところはいくつもある。
問題はその種類と程度だが、とにかく三葉虫(に限らず化石一般)については、単一の本の記述を丸呑みするのではなく、複数の情報を突き合わせることが大切だ。
化石本にバイブルは存在しないのである。

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ktr

鉱物と化石の標本を集めています

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    trilobite.person (orm)

    2023/03/12 - 編集済み

    この本、私も2020年頃に出版されたあとに割とすぐに買いました。日本の書籍として三葉虫のみのトピックの本が、新たに出るとはまさか思っていなかったので、ちょっとした驚きでした。
    このシリーズの他の書籍は、戦闘機だとか自衛隊だとかそれ系のテーマのものばかりのようで、三葉虫がテーマの本書籍がだいぶ浮いていて、まるでオーパーツのようです。三葉虫をチョイスする事になった経緯が謎ですね。

    内容はktrさんに同意ですが、どちらかというとchapter6以降のコラム (化石セブンさんへのQ & A集とか)が面白かったですね。

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      ktr

      2023/03/12

      ormさんも買われたとはちょっと意外ですね。
      しかしまあ、この本と比べたら、ormさんのブログのほうがずっとおもしろいし、有益です。
      更新が滞っても、どうかあのまま残しておいてほしいものですね。
      同好の士を益すること多大なものがあると思うので。

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    Trilobites

    2023/03/12 - 編集済み

    新しい本の割に博物館の標本を紹介したため、古く状態の悪い標本が多かったり、誤植だけでなく標本の解説が無かったりと不満はあるのは事実ですが、これは三葉虫の専門家などによる監修がされていなかった為と考えます。そのような三葉虫コレクターから厳しい意見は同意する箇所も理解できますが、この書籍は、三葉虫コレクターという余りにもマイナーな分野にスポットを当てて頂き、一般の方に興味を持たせ裾野を広げるという役割を担った貴重な日本語書籍だと思っています。

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      ktr

      2023/03/12

      私の三葉虫に対する見方が狭すぎるのかもしれませんね。
      もっと大乗的な見地に立ってものごとを考えたいんですが、なかなかできません。
      まあそういう偏頗な人間の戯言だと思って、聞き流していただければ幸いです。

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