フランス産の標本ふたつ

初版 2023/02/23 01:24

改訂 2023/02/23 21:45

エクティレヌスとノビリアサフスが届く。
どちらもじつにいい感じで、机に置いて眺めていると非常にリラックスできる。
なんだろうね、フランス産のこのよさは。

これまで買ったフランス産でダメだったのは、カンブリア系の部分化石と、それからオルドビス系ではファコピディナが愛着が持てなかった。
ファコピディナがダメだったのは、たぶんネガポジセットということもあると思う。
私はネガポジ標本がダメなのだ、どういうわけか。

ノビリアサフスはフランス産のなかではいちばん興味をもっていた種類だが、それがしょっぱなにいきなり手に入ってしまったのは、よかったのかわるかったのか。
サイズは65㎜とそんなに大きくはないけれども、全体の造形がきれいに保存されているので、審美的にはポイントが高いと思う。
エクティレヌスもよくあるぺしゃんこのものではなく、立体的に保存されている。自在頬もついているし小さい目も確認できるので、私としては大満足だ。

BPMの図鑑には、フランス産はひとつも載っていない。
そのかわりに、同じような種類を産出する国として、ポルトガルとスペインが採り上げられている。
ポルトガルはいいとして、なぜスペイン?
これにはなにか悪意を感じるね。
ボニーノはイタリア人として、たぶんフランス人が嫌いなんじゃないかと思う。

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ktr

鉱物と化石の標本を集めています

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    trilobite.person (orm)

    2023/02/23 - 編集済み

    元々ボヘミア産を中心に、欧州産にご関心が強い印象でしたが、特にフランス産に今は落ち着いたのですね。
    フランス産のノビリアサフスとエクティレヌス、ご入手おめでとう御座います。私の場合、ずっと欲しかった標本が手に入ると、一時的に次を求める欲求が無くなってしまうので、ktrさんの関心がいきなり萎んでしまわないか、少々心配ではありますが。
    何にせよ、これからのフランス産標本蒐集の展開を楽しみにしております。

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      ktr

      2023/02/23

      ひと月ほど前に仏三葉虫の本を買って眺めていたら、こういう流れになってしまいました。
      ormさんの英国産蒐集熱にはとても及びませんが。

      ご心配下さってありがとうございます。
      でも、今回の買い物でさらにフランス熱が高まったくらいで、ぜんぜん大丈夫ですよ。

      ノビリアサフスを手に入れたからというわけではありませんが、かつてはファコプス派だったのが、徐々にアサフス派に移行しつつあります。
      英国産でもとびきり欲しいアサフスがあります。
      Basilicus tyrannus というもの。
      かつてネットにすばらしい標本の画像がありましたが、いつのまにか消えてしまいました。

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    Trilobites

    2023/02/23 - 編集済み

    フランス産到着しましたか、またのup楽しみにします。審美的に満足されていますが、フランス産は欧州産化石らしい渋さが魅力だと思っているので、そんな質感に加え、フランス産には余り望めない保存状態も良かったんですね。

    BPSの図鑑は、産地毎に纏めている以上は偏りがでてしまうのは紙幅の関係で仕方ないですが、新版でも産地が増えなかったので、収集の偏りはありますが、全世界に触手が伸びているので、まとまって入手するタイミングがズレただけの気はしますけどね。

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      ktr

      2023/02/23

      美麗個体というわけではありませんが、オルドビス紀モロッコ産と比べても遜色ないような気がします。
      あくまでも主観ですけどね。

      BMPの図鑑が産地別なのは、たぶん紙上で博物館体験をしてもらおうということでしょうね。
      フランス産を載せるとポルトガルとほとんど被ってしまうので、まあ仕方のないところではありますね。

      あと、雑誌の情報をどうもありがとうございます。
      けっこう特集が組まれてるんですね。
      バックナンバーを探してみます。

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