化石集めをしてよかった点、わるかった点

初版 2024/07/07 20:59

改訂 2024/07/13 07:27

よかった点の筆頭は、やっぱりコレクションという趣味を体験できたことです。
それまでコレクションなんてしたこともなかったし、どっちかといえば偏見の目で見ておりましたからね。
自分でじっさいにやってみて、なるほどこういう楽しみもあったのか、と。
化石集めをしなければ、一生コレクションとは無縁のままだったでしょう。

ほかには、英語を読む習慣がついたことかな。
英語はあまり好きではなかったし、得意でもありませんが、化石に興味をもつと、どうしても英語がついてまわるので。
読み慣れれば、だんだん読解力もついてきますね。
まあ、しゃべるほうは相変らずさっぱりですが。

あと、生物学関連の古典的な著作を読む気になったのも、化石集めをしたことが影響しています。
ダーウィンの「種の起源」だとか、ラマルクの「動物哲学」だとか、ふつうならまず読みませんよね。
ベルクソンの「創造的進化」などは、三葉虫やアンモナイトを眺めながら読んだことを、なつかしく思い出します。

よかった点はそのくらいでしょうか。
わるかった点はといえば、筆頭は金がかかりすぎる、ですね。

私のコレクションなどはそう金がかかっているわけではないですが、本格的に集めようとすると、まあふつうの給料では無理です。
宝くじが当ったとしても、高額種を買い集めればすぐに消えてなくなります。
いわゆる青天井ですね。

あと、コレクションをしていると、どうも頭がわるくなるというか、集中力を必要とする作業が困難になってくるような気がします。
私だけのことかもしれませんがね。

まあだいたいこんなところでしょうか。

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ktr

鉱物と化石の標本を集めています

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    trilobite.person (orm)

    2024/07/07 - 編集済み

    良い点・悪い点はおおよそktrさんと同じような感想です。
    他に悪い点としては、特に、コモンな標本に接した際の感動が薄れてしまった事ですかね。蒐集を始めた頃にはモロッコのクロタロだ、ロシアのコワレウスキだで感動しっぱなしでしたが、今や、ああこの種ねと幾分冷めた態度になってしまっています。私の心の問題ですね、これは。
    良い点としては、少なからず非日常感を味わせてくれる事でしょうか。逃避とまでは言いませんが、普段の生活とは全く別の世界の話ですから、日常に埋没し切らずに済みますね。

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      ktr

      2024/07/07

      コモンな標本については、これは仕方ないと思いますね。
      なによりも、2016年前後のあの奇蹟のような時代を経験してしまうと、いまやっているのがなんとなく落穂拾いみたいな気がしてきますね。
      日常と非日常との区別をしっかりつけられているのは健全だと思います。
      私なんか下手をすると両者が逆転してしまいそうなので。

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    Trilobites

    2024/07/11 - 編集済み

    三葉虫コレクションをして良かったには、こうやって同好の方々と繋がりが出来、ライフワークにする事が出来た事でしょうか。色々調べる事が必要な趣味なので、調べる癖が大人になってもできる事も良い事かと思います。悪かったことは、確かに懐事情は悪くなりますよね、ただある程度の資産価値はあると思っているので、無にはなっていないと思うようにしています。

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      ktr

      2024/07/13

      なるほど、こうしてみると、Trilobitesさんにとってはデメリットはほとんどないようですね。
      だからこそ、ライフワークにすることができたんだと思います。
      私のコレクションは資産というにはほど遠いですが、三葉虫は買値の半分くらいの値段では売れるようなので、迷ったら買え、というのを座右の銘にしております。

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