何かが塗ってある、何かが付いている
初版 2024/04/13 09:39
改訂 2024/04/19 18:22
最近入手したとある三葉虫ですが、これには何か保護剤のようなもの(?)が塗ってあるようにみえます。
もしかしたらそうじゃないのかもしれませんが、とにかく表面がテカテカと黒光りしている。
うーん、なんだろうねこの黒光りは、と思っていたら、以前購入してすでに手放してしまった三葉虫のことが思い浮んできました。
それは一部ではエルビスという名前で知られている巨大三葉虫で、レプリカやコンポジットが多いことでも知られています。
私の手に入れたのは、それのほぼ完全な作り物で、まあ置物ですね。
その三葉虫の表面が、やはり何か塗ったような黒光りを発しておりました。
何か塗ったような?
いや、こちらは確実に塗装が施されているでしょう。
そして、表面が塗料で覆われているせいか、どうも埃が付着しやすいようで、出品にあたって検品しているさいに、ルーペで眺めるとそのほぼ全体に細かい糸くずが付着しているのを発見したときはちょっと驚きました。
いくらなんでもこの状態では出せない。
どうするか。
糸くずを除去するしかないでしょう。
しかたがないので取りかかってみると、取っても取っても糸くずは際限なく見つかる。
30センチ近くある巨体で、凹凸が激しいので、糸くず除去にはかなりの時間と手間がかかりました。
そんなことを思い出しながら、今回入手した三葉虫をルーペで眺めてみたら……
嗚呼、ここにも少なからぬ糸くずが……
糸くずといってもめちゃくちゃ小さいので、ぱっと見ただけではわかりませんが、写真に撮ったり、ルーペで見たりすると、付着しているのが歴然とわかるのです。
それはまああんまり見栄えのいいものではない。
しかたがないので、こちらも除去することにしました。
こびりついたのを爪楊枝の先を尖らせたのでこそぎ取っていくわけです。
なかには塗料の下になっているのもあって、けっこう取りにくい。
なんでこんなことをやらなきゃいけないのか……
まあ今回のは4㎝ほどの大きさなので、前回のエルビスほど難儀はしませんでしたが、にしてもあまり有り難くない作業でした。
私は保護剤が塗ってあるのはべつに嫌ではなく、むしろ歓迎したいくらいですが、そのために埃が付着しやすくなるとしたら、それはちょっと困るな、と思うのです。
まあ、こんなことに神経質になってもしかたないんですけどね……
trilobite.person (orm)
2024/04/14 - 編集済み保護剤を塗れば表面劣化が防げる反面、このように小さな糸屑、ホコリがくっついたり、見た目が変にテカテカしたりの副作用があるので、塗るべきか塗らざるべきは常にジレンマですね。私の手持ちのイギリス産の一部や、中国産の大半は表面が脆いので、なおさら悩みます。結局塗っていないのですが。
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ktr
2024/04/14やっぱりジレンマですよね。
黄鉄鉱化したものとかでしたら、ぜったい塗ったほうがいいと思いますが。
そういえば、お持ちのオレノイデスとか、かなり光沢がありそうですが、あれはもとからあんな感じなのでしょうか?
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trilobite.person (orm)
2024/04/14黄鉄鉱化ものは、塗らざるを得ないという感じでしょうね。
オレノイデス (O. superbus) ですが、こちらは塗っていませんね。
他の標本を見ても、こういう石質の産地のようです。
私の手持ちで確実に塗られているのは、例えば、下のP. sedgwickiiなどですね。
http://676bbs.blog.jp/archives/cat_240720.html
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ktr
2024/04/14お返事ありがとうございます。
やっぱり写真だけではわからないものですね。
私の手持にも、保護剤つきはけっこうありそうです。
あまりチープな感じでなければ、むしろありがたいですね。
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Trilobites
2024/04/18 - 編集済み撮影していると、その時は気がつかなかったのにPCのモニターで見てがっかりする事は良くあります。分かり易い塗装は私も好みではないですが、保護剤として無いと、脆い標本などは必要性を感じますね。
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ktr
2024/04/19私の場合、見た目というより、手でさわってみて粘着性があるのはかんべんしてほしいです。
上に例にあげたエルビスなんかは、にちゃにちゃしてましたね。
さらっとしていて、目立たないのだったら、保護剤も大歓迎です。
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