小さすぎる三葉虫
初版 2024/03/27 21:33
改訂 2024/03/28 20:00
アグノストゥス目に含められることもあるエオディスクスの仲間たち。
これが揃いも揃って小さいんです。
どのくらい小さいかというと、最大でも1㎝程度で、多くは数ミリ、肉眼で確認できないわけではないけれども、細部を観察するにはルーペが必須です。
そんなエオディスクスのうち、この前入手したのが Eodiscus punctatus という、英国ウェールズで産出する4mmほどの個体でした。
100円硬貨と比較した画像をあげておきますが、これを見て、この母岩のどこにそのエオディスクスが入っているか分る人がいたら、その人は相当な眼力の持主だと思って間違いありません。
しかし、これを手に取ってルーペで覗いてみたときは、ちょっとしたショックを受けました。
なんとまあ、じつにくっきりと明瞭に保存されているではありませんか。
商品説明のサンプル画像がたいがいなものだったので、あまり期待していませんでしたが、それだけに実物の保存のよさに驚かされたというわけです。
これはぜひともちゃんとした写真を撮っておきたい、と思って、何枚も写してみましたが、残念ながら私のカメラと腕とではとうていまともな写真が撮れないことが判明しました。
といっても、これのためだけにマクロレンズを買うとか、そういうことはしたくないので、まあピンボケ写真で我慢するほかありません。
ちゃんとした画像はネットにも多々あるので、興味のある人はそういうのをご覧いただくこととして、この小さすぎる三葉虫であるエオディスクスが、アグノストゥスとはまた違う、じつにシックな味わいのある種類であることだけは私にもはっきりわかりました。
trilobite.person (orm)
2024/03/28 - 編集済み母岩の左寄り上側あたりに居るような気もしますが、どうでしょう?
エオディスクス、拡大して見ると驚きますよね。全てのエオディスクスがそうなのかどうか知りませんが、私も手持ちのそれ (Pagetia sp.) を入手後に、ルーペ越しにのぞいて、初めてその魅力に気がつきました。あまり面白くないアグノストゥスとは、確かに何かが違います。きっともう少しサイズがあれば、マニア受けのする人気種だったのでしょう。
あと、もちろんマクロレンズなどには敵わず荒技ですが、ルーペ越しに写真を撮るという、なけなしの方法もあります。お気が向けばぜひ。
ktr
2024/03/28さすがですね、合ってます!
お持ちのパゲティアも見ていますが、同じ科だけあってよく似ていますね。
エオディスクスの仲間にだけ特有の、abathochroal eyes というのがあるのも、謎めいていてよいです。
撮影方法についてもありがとうございます。
ルーペ越しですか、いっぺん試してみます。
Trilobites
2024/03/28 - 編集済み系統的な分類を網羅するのに最難関な目でしたが、クリアされたんですね。この仲間は大きくならないので、写真で見るのが最適ですね。私はまだ英国産は入手できておらず、バージェスと共に何時か入手したいなとは思っていますが、何時になる事やらです。
ktr
2024/03/28お持ちのシンスクのものもいいですね。
なかなか種類が出回らないようですが、バージェスのものなどは、産地が産地だけに、すごい値段がつきそうです。
これの仲間には目のある種類もあるらしく、興味をそそられます。