種類別の分類
初版 2024/03/23 12:19
改訂 2024/03/23 21:56
コレクションを展示するのに、どういうふうにグループ分けするか。
私のところは数が少ないので、とくにグループ分けの必要を感じませんが、数が殖えてくると、なんらかの形でグループ分けしないと見づらくなってしまうでしょう。
三葉虫の場合で考えてみますと、そのグループ分けは、大きくとって三つ考えられます。
時代別、産地別、種類別ですね。
どれも一長一短があると思いますが、私がとくにおもしろいと思うのは、種類別のグループ分けです。
それは具体的には目(もく)ごとに分ける、ということになります。
アドレインの新分類(といっても出たのはだいぶ前ですが)に従うと、三葉虫は12のグループに大別されます。
それらにはそれぞれ何々目という名前がついていますが、それのまた下位区分がいろいろあって、大きく科、属、種という順に分岐しています。
それらをまとめた一覧表がありまして、便利なので私も使っておりますが、私はとくにその表に自分のもっている標本の名前を記入して、現在のコレクションがどういうふうになっているか、視覚的に確認するのを楽しみとしております。
具体的に書きますと、たとえばファコプス目というグループの場合でいえば、下の表のなかで★印をつけたのが、私のもっている標本の属名です。
Phacopida(ファコプス目)
!- Phacopina(ファコプス亜目)
!-- Acastoidea(アカステ超科)
!--- Acastidae(アカステ科)
★グリーノプス
!--- Calmoniidae(カルモニア科)
!-- Dalmanitoidea(ダルマニテス超科)
!--- Dalmanitidae(ダルマニテス科)
★ダルマニテス
!-- Phacopoidea(ファコプス超科)
!--- Phacopidae(ファコプス科)
★エルドリジオプス
!--- Pterygometopidae(プテリゴメトプス科)
!-- Uncertain(未確定・超科)
!--- Diaphanometopidae(ディアファノメトプス科)
!--- Prosopiscidae(プロソピスクス科)
!- Cheirurina(ケイルルス亜目)
!--- Cheiruridae(ケイルルス科)
★ケラウルス ★スフェロコリフェ
!--- Encrinuridae(エンクリヌルス科)
★キベレ
!--- Pliomeridae(プリオメラ科)
★シュードキベレ ★プリオメラ ★レムレオプス ★プラコパリア
!- Calymenina(カリメネ亜目)
!--- Bathycheilidae(バティケイルス科)
!--- Bavarillidae(バヴァリラ科)
!--- Calymenidae(カリメネ科)
★フレキシカリメネ ★コルポコリフェ ★ネセウレトゥス
!--- Homalonotidae(ホマロノトゥス科)
!--- Pharostomatidae(ファロストマ科)
こうして眺めてみると、自分の好みというか偏向がなんとなく分るし、なによりも未所有のものにどんなのがあるか、調べるのに便利でもあります。
理想をいえば、すべての科について、なにかひとつくらいは標本を所有できればいいのですが、それはいろんな意味で無理でもあり、まず不可能です。
Trilobites
2024/03/23 - 編集済み展示といってもMuuseoなどバーチャル空間なのか、ショーケースなど、実物なのかにもよりますね。実物の場合は、ショーケースなどの容量に左右されるため、余程広いスペースでもない限り、企画展示の様な属性を絞った方が鑑賞する側には分かり易いです。あとはコレクターの収集範囲に左右されますので、その中から特集を組む感じでセンスが試される形ですかね。
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ktr
2024/03/23実際の展示に使うかどうかは別として、たとえば信山社の「世界の三葉虫」などは目ごとの分類で押し通してますよね。
最初のころはどういう順に並んでいるのかさっぱりわからず、面食らった記憶があります。
この分りにくさは、たとえば産地や時代で分類するのが、三葉虫の産出の実際に即しているのに対して、目ごとの分類が人為的かつ理念的、つまり不自然だからだと思います。
この不自然さが、私にはおもしろくて仕方ないんですが、やっぱり変でしょうかね。
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trilobite.person (orm)
2024/03/23 - 編集済み今は、取り敢えず時代別で並べて、好きな産地などのごく一部をフォーカスするやり方にしてますね。
種類別の陳列法については、自分の好きな種はある程度把握してるつもりですが、どちらかと言うと、人様のコレクションの種の好みをチェック出来るのが楽しそうだなと思います。
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ktr
2024/03/23種類別にすると、好みの偏りがよく分るのはその通りだと思います。
まあ、慣れてくれば種類別のうちに産地や時代が透けて見えてくるので、最終的にはどの分類でも同じことになるのかもしれませんが。
分類はともかくとしても、数がふえてくると、インデックスはぜひとも欲しいところですね。
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