Zylmex
70~80年代にZyll Enterprise社からリリースされていた香港製の3インチミニカー。
のちに1996年に買収され、モーターマックスに金型が引き継がれている。
ラインナップは、
D品番がつくDynawheelsシリーズ、
P品番のPacesettersシリーズ。
チープ、B級と言われながらも、
車種選定とパーツ分割や造形のすばらしさからコアなファンを持ち、
入手困難かつ、その全体像を掴もうにも体系的な情報源が少ないながらも、
いまやれっきとしたカルトミニカーとしての地位を確立。
個体の状態はともかく、
2018年現在の今となってもセカンドハンドで手に入る車種もある一方で、
もともと流通が少ないもしくは日本国内においては正規販売されておらず、
そもそも存在すらあまり知られていないHTF(Hard to find)なモデルも多く、
ひとたび状態の良いものが出回れば価格が高騰する状態となっている。
コアなファンを持つ『香港系ミニカー』という、
ディープなジャンルへの潜在ニーズがどのくらいあるのか不明だが、
日本に小規模でもコレクターマーケットがあったら…。
この味を再現するのは無理としても、
今Zylmexブランドを復活して再販した場合、
現代の技術力や人件費でこのテイストがどんな形になるのかは是非見てみたい。