エレクトローラ
カルロ・ネーア、クルト・ゲロン、アルトゥール・シュレーダー『三文オペラの歌』(1929年4月25日録音)
英グラモフォン社は第一次世界大戦中に支社のドイツグラモフォンを敵性資産として接収され、同社がそのまま異なる経営母体に引き継がれたので、1925年に改めて支社のエレクトローラを設立した。有名なHis Master’s Voiceの商標も独グラモフォン社が使用していたのでエレクトローラは使えず。設立当初は地球をあしらった商標の華麗なレーベルだったが、間もなくこの地味な意匠に落ち着いた。その地味さゆえに人気は低いが、音質は英国盤より良い。