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バルセロナ “Barcelona”
Barcelonaはトルチャード・エヴァンス作曲のポピュラーソングで、1926年に発表されて国際的に流行した。日本では二村定一や作間毅のラッカンサンジャズバンドなどがカバーしている。
この楽譜は須山ひろしによるデザイン。須山ひろしは大正期に少女雑誌の表紙や挿絵を手がけたが、昭和期には妖艶なモダンガールをテーマにした楽譜表紙絵を大量に描いた。一体どれだけ描いたのか全貌はまだ明らかではない。
昔は須山ひろしの楽譜は二束三文で蒐めやすかったが、自分のブログでまとめて紹介したりなどしているうちに値が上がってきた。 こうしたデザイン楽譜の価値自体、ここ2、3年ほどで大きく変化している。
須山ひろしに関して述べれば、そもそもサインは「ひろし」とあるのみで、それを須山ひろしと確定したのも筆者であった。古書カタログなどでは今日では須山ひろしで通っている。ひろしだけでは格好がつかないので古書店の諸氏も正体を探した結果、筆者のブログにたどり着いたのだろう。
はるさめ
2021/10/04 - 編集済みjazzrouさんのブログきっかけでカタログ記載が変わったのですね。素晴らしいです!
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jazzrou
2021/10/04ありがとうございます。まだこの分野が未開拓だった時代なので、個人ブログの発信がけっこう影響を与えたようです。昭和初期のデコ意匠ものは、今では高かったり競り合ったりして良いものがなかなか手に入らなくなりました。
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