エスエル出版会 鹿砦社 知的プロレス論のすすめ

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一九八九年五月二十日初版第一刷発行
発行―株式会社エスエル出版会
発売―株式会社鹿砦社

平成元年(1989年)にエスエル出版会より刊行された「知的プロレス論のすすめ」です。(発売元は鹿砦社)
プロレスというものを、アカデミックな見地から研究している岡村正史氏のデビュー作です。
昭和55年(1980年)に発表された村松友視氏の名著「私、プロレスの味方です」はプロレスを「真剣勝負かショーか」という二元論の呪縛から解放し、改めてその凄さ、面白さ、奥深さを教えてくれ、日陰者だったプロレスファン積年の鬱屈した思いを晴らしてくれましたが、岡村氏はそんな「私、プロレスの味方です」の功績を認めつつも、その理論的な弱点が“八百長”に関する歯切れの悪さや、レスラーの“序列・格”への言及が無いことにあると看破し、そこからプロレスを考察するところからスタート。“八百長”“序列・格”といったプロレスの極めてデリケートな問題を扱いつつ、決して露悪的になることも無く、どこまでもアカデミックに、かつシュートにプロレスを語った平成初期のプロレス本の名著です。

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