ライオン社 スカットBOOKS もうプロレスから目が離せない 猪木へのラブレター

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昭和58年11月1日 第1刷 発行
発行所 ライオン社

昭和58年(1983年)にライオン社より刊行された「スカットBOOKS もうプロレスから目が離せない 猪木へのラブレター」です。
“金網の鬼”ラッシャー木村が当時敵対していたアントニオ猪木への執念と、そのプロレス人生を激白した本です。
角界からプロレス界に転向し、日本プロレス→東京プロレス→国際プロレス→新日本プロレス→UWF(第一次)→全日本プロレス→プロレスリング・ノアと、激動のプロレス界を渡り歩いてきたラッシャー木村。日本初の金網デスマッチを敢行したパイオニアであったり、新日・全日の狭間で埋もれそうな国際プロレスをエースとして支えていたりと、昭和のプロレスを語る上で絶対に外すことの出来ない名レスラーの一人ですね。
個人的には新日参戦後、猪木ファンの憎悪を一身に受けていた「はぐれ国際軍団」の時代が印象深いです。髪切りマッチや1対3変則マッチなど、昭和56年から58年頃のアントニオ猪木のビッグマッチの相手をよく務めていたのが木村でした。当時の木村は自宅の壁に生卵をぶつけられるほど猪木ファンから憎まれていたヒールでしたが、元国際のエースという肩書き、そして、説得力のある頑丈な肉体を持つ彼があえて憎まれ役・引き立て役に徹していたからこそ、この時期の猪木は糖尿病や借金問題でレスラーとして精彩を欠きながらもギリギリ「猪木らしく」振舞えることが出来たのではないか、と今では思っています。

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