講談社 永井豪まんが外伝 ダイナミックヒーローズ2

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2006年12月22日 第1刷発行
発行所:株式会社 講談社

2006年12月22日に発売された「永井豪まんが外伝 ダイナミックヒーローズ2」です。この第2巻には、「e-manga」2005年4月号から2005年12月号にかけて掲載された分に加筆・修正を施したものが収録されています。
第1巻では突如、デーモン族・豹の爪(パンサークロー)・ダムドム星人・Dr.ヘルらが同時多発的に出現、それぞれにヒーローサイドが応戦する様子が描かれていましたが、第2巻では・・・

・甦ったDr.ヘルは、世界征服実現の為の戦力と資金を目当てに豹の爪(パンサークロー)と結託している

・その豹の爪(パンサークロー)の首領・パンサーゾラが呪術によってシレーヌを始めとする女デーモンやヤヌス侯爵を甦らせた

・Dr.ヘルは如月ハニーの体内にある空中元素固定装置を手に入れ、再び機械獣軍団を作り出そうとしている

・空魔獣グランゲンや結合獣ボングを操るダムドム星人もまた、Dr.ヘルと協力関係にあるらしい...

など、“悪の枢軸”復活の理由が徐々に明らかとなりました。(それをデビルマン=不動明や兜甲児に知らせるのが妖獣ララというのが何とも憎い演出)
ダムドム星人への先制攻撃優先を主張する剣鉄也とデューク・フリード救出を訴える甲児の意見がぶつかる“お約束”の対立劇や、グレートブースターとシャインスパークのコンビネーション攻撃で要塞デモニカを撃破するグレートマジンガーとゲッターチームの活躍など、東映まんがまつり世代には堪らない場面が続きますが、個人的にはマリア(デューク・フリードの妹)が甲児に対し、「何故マジンガーZに乗らなくなったのか?」という疑問をぶつける場面でグッときました。何故なら、これはマリアの疑問であると同時に、当時の視聴者なら誰もが一度は抱いたことがある疑問でもあるからです。
そんなマリアの疑問に言葉を濁す甲児ですが、「マジンガーZじゃもう戦力にならないからなの?」という吾郎(牧場ひかるの弟)の発した一言には思わず激高、本音ともいえる真情を吐露します。

「マジンガーZは俺のおじいさん兜十蔵博士が造った無敵のロボットだ」

「グレートマジンガーやゲッターロボと比べたって決して負けやしないぜ!」

「傷ついても倒れてもその度に立ち上がって共に戦い抜いてきた俺の兄弟なんだ!」

これにはグレンダイザーのサポートメカ、ダブルスペイザーの操縦者に甘んじつつも、心はいつもマジンガーZと共にあった甲児の本心が窺えて、溜飲が下がる思いでしたよ...(この場面、甲児のセリフを石丸博也の声で“脳内補完”しながら読むと最高ですよ!)

さて、それぞれのエピソードがクライマックスに向かって収束し始め、ますます盛り上がってきた「永井豪まんが外伝 ダイナミックヒーローズ」ですが、残念ながら、紙のコミックスで読めるのはこの第2巻までなんですね。往年の東映まんがまつりを彷彿とさせるクロスオーバー物というコンセプトが世代人以外にはあんまり響かなかったのか、どうも売り上げ的にイマイチだったようで、第2巻の巻末には発売告知があったにもかかわらず、結局、第3巻が世に出ることはありませんでした。まぁ、電子書籍では最後まで読めるのですが、紙媒体に馴れ親しんだ古い人間としては紙のコミックスで完結させて欲しかったところです。

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    リリアソー

    2020/09/08

    盛り上がってきたところで、続きが電子書籍とは味気ないですね😭

    フルカラーで、面白そうな本です📖🎵✨

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2020/09/08

      何が悲しいって、本国ではコミックスが完結しなかったのに、イタリアや台湾ではちゃんと完結していることです。それだけ向こうのほうが需要があったからと言ってしまえばそれまでですが、この現実は悲しい...

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