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- 1F 怪獣・ヒーローのレトロなソフトビニール人形(宣弘社作品)
- タカトク アイアンキング ミニサイズ 当時物
タカトク アイアンキング ミニサイズ 当時物
『シルバー仮面(ジャイアント)』に続く、宣弘社と日本現代企画のタッグによる特撮変身ヒーロー第二弾、『アイアンキング』。
石橋正次と浜田光夫という二人のスター男優を起用した華やかなキャスティング、子供の好きな赤を基調としたアイアンキングのカラーリング、アクション性の強化など、不人気・低視聴率に終わった『シルバー仮面』の反省点を踏まえ、それとは真逆の要素を盛り込んだ作品ですが、そうかといってオーソドックスな特撮ヒーローものにしなかったのが本作の凄いところ。全話の脚本を手掛けたのがあの佐々木守氏ということもあって、主人公=ヒーローという特撮ヒーローもの定番の図式を廃したり、敵組織に日本先住民族(不知火一族)や極左テロリスト集団(独立幻野党)を設定するなど、ある意味『シルバー仮面』に負けず劣らずの異色作となっています。
第3の敵・宇虫人タイタニアン編(第18話~26話)になってオーソドックスな路線(侵略宇宙人の登場や、ヒーローが敵にトドメを刺すようになった)にやや傾いてしまった感はありますが、それでも主人公とヒーローが織り成す、この番組の独特な雰囲気だけは最後まで失われることはありませんでした。
『アイアンキング』は一人の名脚本家の強い個性が遺憾なく発揮された、日本の特撮史上でも稀有な作品ではないでしょうか。
『アイアンキング』関連のソフトビニール人形は、本放映時にスタンダードサイズとキングサイズが旧バンダイで、ミニサイズはタカトクで展開されました。
画像はタカトク製、ミニサイズのアイアンキング。
腰の分割ラインの処理が甘かったりと、いかにもタカトクらしい雑さが感じられる(しかし、それが“味”にもなっている)ミニソフビですが、造形自体は意外と綺麗にまとまっていると思います。
この赤成型バージョンの他に、クリア成型タイプが2種類発売されました。
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