乙女の祈り ~CLASSIC IN BOSSANOVA / シンガース・スリー/池野成秋とプレイ8

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 シンガース・スリーは伊集加代子が中心になったコーラス・グループ。伊集加代子と言われてもピンと来ない人が多いかも知れませんが、名前は知らなくても、日本人なら間違いなく聞いたことのある声の持ち主です。ネスカフェ・ゴールドブレンドの♪ダバダ~の人です。11PMのシャバダバシャバダバも、旧ルパンのダッダバダッダバダ~も、新ルパンのルパン・ザ・サ~も、全部この人です。ハッキリ言って、我が国の♪シャバダ~のほとんどがこの人です。ちなみに、『アルプスの少女ハイジ』のオープニング・テーマ「おしえて」を歌ってるのも、この人です。なにしろ、スタジオコーラス・CMソングなど数千作品に参加した「スキャットの女王」なのですから、もう日本人のDNAに刷り込まれた声だといって過言はないでしょう。
 そんな伊集加代子が率いるシンガース・スリーが、ジャズ・ピアニスト池野成秋によってボサノバ化したクラシックの名曲をシャバダバと彩る名盤。これぞラウンジの極み、なんてイマ風、と思いきや発売は1968年!私ゃ、まだ生まれてませんよ。そんな時代ですから、ラウンジなんて言葉は使わず、上質のイージーリスニングと呼びたいですね。こんなオシャレで小粋な音楽が大昔に既に存在していたとは!それを21世紀になって聞けるとは!いやぁ、嬉しい復刻ですねぇ。ジャケットに使われてる書体がやたら古臭かったり、デザインがちょっと怖い気もするんですが、中身は素晴らしいので、すぐに買いましょう。

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