カナメ
「ハンドメイドで鮮やかに染め上げる」匠の技。
熟練の職人による一枚一枚を丁寧に手塗りした革は独特な風合いを醸し出す。主に厳選された北米の原皮と産地にこだわった国内の原皮を使用した植物タンニンなめし革は、年月を経ると光ような艶が出るヌメに仕上げ、頑なに昔ながらの手法で染め上げていく。顔料を一切使用せず、革本来の持つ風合いと経年変化を五感で感じられるレザーを提供している。
「ハンドメイドで鮮やかに染め上げる」匠の技。
熟練の職人による一枚一枚を丁寧に手塗りした革は独特な風合いを醸し出す。主に厳選された北米の原皮と産地にこだわった国内の原皮を使用した植物タンニンなめし革は、年月を経ると光ような艶が出るヌメに仕上げ、頑なに昔ながらの手法で染め上げていく。顔料を一切使用せず、革本来の持つ風合いと経年変化を五感で感じられるレザーを提供している。
拡大する事、覗く事の喜び。「ZEISS フィールドワーク三種の神器」を通して観えてくる、人生の楽しさ。
この連載では、モノ雑誌の編集者として数多くの名品に触れてきた山縣基与志さんが「実際に使ってみて、本当に手元に置いておきたい」と感じた一品を紹介します。
今回紹介するのはレンズメーカーZEISSが誇る3つの銘品。双眼鏡『ZEISS 8×20B』、単眼鏡『ZEISS MONO 3×12』、ポケットルーペ『ZEISS D36』。
「拡大する事」を共通の機能とする3種のプロダクトを通して、初めて観えたものとは。山縣さんとZEISS製品との関わりを振り返りながら語って頂きました。
「不思議の国のアリス」と金子國義の世界
画家・金子國義(かねこくによし)の代表作は?と聞かれたら、おそらく多くの人がこのシリーズを上げるだろう。「不思議の国のアリス」シリーズである。
「アリス」は、国内外問わず、多くのアーティストを魅了し続けてきたモチーフである。
金子國義もまた、御多分に漏れず創造性あふれるアリス作品を多く発表してきた。しかし、金子國義が描いたアリスの挿絵が、実は、いくつもの”偶然”が重なって誕生した事は、あまり知られていない。
家具修理の専門家から学ぶ「リペア論2.0」。原状回復の先にある醍醐味
祖父母のところへ遊びに行くと、たいていどこの家にも一つは古いタンスがあって、「これは代々我が家に伝える桐タンスで〜」なんてウンチクが飛び出すこともしばしば……。
そんな時代をはるか昔に感じるほど世の中が進歩し、今では修理を重ねて愛用してきた和家具よりも、DIY気分で組み立てる北欧ブランドの家具の方が身近になった。
「家具は、洋服や革靴と同じように生活を豊かにする道具」。
そう考えれば、安価にオシャレな家具を手にいれて壊れたら売るというライフスタイルも自然なのかもしれない。
ところが、家具の楽しみ方にはまだまだその先があるらしい。品質の良いものを手にいれて修理を重ねて長く愛用するというのも一つの楽しみ方ではあるが、どうやらさらにその先の醍醐味があるようだ。
「家具は、もっと楽しむことができる」。
その想いを世に伝えるべく、自身の知識と経験をフル活用した家具のリペアサービスをスタートした西原弘貴さんは、家具の修理・修繕やワークショップを通じて、持ち主と家具の新たな関係性を提案し続けている。
そんな西原さんだからこそ、家具の楽しみ方を二倍にも三倍にも膨らませる術を持っている。言うなれば、「リペア論2.0」。今回は、私たちが想像する家具リペアの一歩先を行く楽しみ方を教えてもらった。