通常「ノーマル」の時間。
公開日:2019/12/3

先日やっと納車された、マイモンキー。
だが、三速モンキーに初めて乗った私は、こんなにも三速モンキーが乗り難いのだと言う事を思い知らされた。
何せ三速だからか、やたらと高回転でエンジンがオーバーヒート症状になるし、最高も50km出なかったからだ。

余りにも現実的ではない走りで、やはり旧時代のモンキーだからこんななのか?
私はそう思い、敬愛するモンキー「バイク」の師匠に相談した。
すると師匠は、「取り敢えずあれこれしてみよう。明日晴れたら昼過ぎにも私の職場に行くけん!
」と仰った。
そして師匠はやって来られた。

モンキー師匠のカリカリチューン·ド·モンキー。
ノーマルのパーツが殆ど残っていない(^_^;)。
師匠は私のモンキーを見るなり、「これはスプロケット交換とプラグ交換にオイルクーラーを装着すれば、大概見違える筈。」
と仰った。
それから、私には「気にせず仕事してて下さい。」と言い残し、直ぐに持参して来た工具とパーツを取り出して、私のモンキーをバラしに掛かった。
15分程して、仕事の手が少しだけ空いたので、作業の様子を見にガソリンタンクとシートが外されたモンキーには、もうオイルクーラーが装着されていた。
後はオイルラインを引くばかりだった。
そして暫くしてもう一度見た時にはオイルクーラー装着後だった(笑)。
おぉ!全く外観には破綻をきたす事無く、小振りなオイルクーラーが装着された!
「さてと、お次はプラグ交換だな。」
と師匠は言い残し、私のプラグレンチでさっさかプラグを外してこれ又持参して来られた幾つかのプラグとの相性を見ていた。
外したマイモンキーのプラグ。
こりゃカブってて煤だらけでイカン(^_^;)。
持参して来られたプラグと見比べて、番手とプラグのグレードを変更して装着。
次はフロントスプロケットの交換だ。
ここもさっさと作業に着手。
しかしここで問題発生!
カムカバーを止めるボルトの一つがえらく固く締め付けられていてどうにも外れない。
師匠はインパクトドライバー迄は持って来なかったので、急遽近所のホームセンター迄買い求めに走った。
インパクトドライバーを購入して、再び作業再開。
が、三本有るカムカバーボルトの内の一本が中々取れない。
インパクトドライバーとハンマーを駆使して師匠は苦闘する。
私は仕事が入った為に、師匠に分解作業を任せて仕事に戻った。
暫くの間外でハンマーでインパクトドライバーを叩く音が職場の中にも響いてきた。
やがてハンマーの音が聞こえなくなり、静かになった。
手が少しだけ空いた私は、師匠の元に行った。
そこには取り外されたフロントスプロケットギアが有った。
これがエンジンの過回転の元凶のスプロケット。
四速モンキーではこのフロントスプロケットギアの歯数は13枚となっている。
只でさえ三速しか無い私のモンキーに付けられていたスプロケットの歯数は、何と12枚(-_-;)。
因みにフロントスプロケットの歯数が一枚増えるだけで、リアのスプロケットの歯数が三枚増えたのと同じ回転率になる。
どうりでアクセル全開でも音ばかりが勇ましくて、その実50kmも中々出なかった訳だ(^_^;)。
この過回転オーバーヒートの元凶の歯数12枚のスプロケットギアを、歯数14枚のスプロケットギアに交換。
エアクリーナーも、ノーマルのエアクリーナーのままではイマイチ吸気が追い付いていない感じがしたので、注文したパワーフィルターが届く迄はノーマルのエアクリーナーを半分に分割した状態にして、吸気効率を上げて使用する事にした。
さあ、ひとっ走りして来てみろと師匠が言った。
期待と楽しみで一杯の私は、組み上がったばかりのモンキーにキック一発入れてみた。
「ブォン!」
元気良くモンキーは始動した。
私はモンキーのギアをローに入れて発進。
ん?これは?
ローギアから感触がまるで違う。
今迄はタイヤが一回転半位で用済みな気がする程にレンジが狭かったローギアが、スプロケットを交換した事で一速として使い物になる所まで引っ張れる様になった。
セカンドギアもそうだ。
使用回転域が広がり、かなり実用的なギアレシオとなっている。
さあ、お次はサードギアだ。
今迄は時速40km程度で吹け上がり切っていた三速が、グングン伸びる。
これならば50km出すのも容易くなった。
次は長崎名物の登り坂にチャレンジ。
しかし元々からパワー不足気味の6Vモンキー。
やはりスピードはみるみると落ちて行くが、それでも今迄みたいなエンジンから悲鳴を上げずとも頑張ってトロトロと登る(笑)。
スプロケットのたったの二枚の歯数の違いがこうまでも見違える走りになるとは思いもしていなかった。
これで取り敢えず現代的な実用性能を有したモンキーとなった。
後は出来るだけ見た目をノーマルのままで。と言う私の嗜好に基づき、見た目が大きくノーマルから逸脱して破綻をきたさない程度のボアアップはしたい。
思えば納車されてからたったの二日間だけが、このモンキーがドノーマルの状態を見せてくれた期間だった(^_^;)。
暫くこの状態で乗ってみて、どうしても物足りなく感じたら、その時にはボアアップキットを組んでやろうと思案して、モンキー師匠に感謝と尊敬の念で一杯の私でした(笑)。
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