「カンプフグルッペzbv」(大日本絵画 MGコミックス/小林源文作)

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小林源文先生お得意のドイツ軍漫画。
舞台は第二次大戦のロシア、東部戦線。懲罰大隊のカンプフグルッペZbv(Zbv戦闘団/Zbv=特別任務部隊の略)に送り込まれた独戦車兵、アッシュとコワルスキーの2人の主人公を中心に、厳しい最前線を戦い抜く過酷な戦場を描く。

懲罰大隊とは、軍役中に犯罪を犯したり脱走して捕まり軍事法廷にて刑を受けた兵隊が送り込まれる刑罰としての部隊で、通常は死体処理や地雷原処理など通常の兵がやらない任務を与えられる部隊だが、戦闘団編成(戦車隊と歩兵隊の混成による独立部隊)のZbvは、全軍の突撃の先頭や撤退戦の後衛など、犠牲を顧みられず常に最前線の危険な任務を与えられる実戦部隊であった。

最初はⅢ号とⅣ号戦車の混成であったZbvは、後にはタイガーⅠによる重戦車戦闘団編成となり、ソ連軍にも名の通った精鋭部隊に成長するが懲罰大隊である事には変わりなく、最後は撤退する本軍のために犠牲となり…。

この話しは、源文漫画の中でも特にハードボイルドは作品だと思います。

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