「維新回天史」(野村春畝著)

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四境の役、すなわち幕末の長州征伐から120周年の昭和61年(1986年)に「長州藩の維新殉難者慰霊のため」に刊行された書籍。
ちょっと国粋的な臭いがするものの…、本書後半の「殉難者名簿」は、幕末から戊辰戦争にかけて亡くなった長州藩関係者等の名簿であり、なかなか興味深い記録である。

そのほか、長州人が関わった幕末の各事件、事変、騒乱など、それぞれの解説。当然ながら長州寄りの解釈ですべて語られていますので、逆に長州目線での解釈はこうなのかと、そういう目で見れば意味のある歴史資料だと思います。

祖父が長州人だったので、当時、その関係でとある方面より入手したものだと聞いてます。少年時代に祖父宅でこの本を見つけて、誰も読んでる気配が無かったのですが(笑)私にはけっこう面白くて読みました。そして、そのまま引き継いで私の蔵書になりました。

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