「明石工作 謀略の日露戦争」(丸善ライブラリー/稲葉千晴著)

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私は日露戦争の歴史には関心が高いので、それに関わる書籍はいろいろ読むのですが、日露戦争の歴史を語るうえで、明石元二郎大佐(当時)による欧州での対ロシア諜報・謀略活動、いわゆる「明石工作」は見落としてはいけない歴史の一ページだと思っています。

ロシア帝国を裏から切り崩すために欧州各地の革命派に肩入れし、後のロシア革命にもつながる裏工作を行いました。明石大佐は日露戦争勝利の陰の立役者です。

本書は小さい新書サイズの書籍ながら、明石工作について克明に記録した良い歴史書です。

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