ヤマト2520ポスター (シドミード展)

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ヤマト2520の、あるとされた図面(1989)を当初はCADだと皆が思い込んでいたら、開催直前にアーカイブから発掘され、空輸されてきたパッケージを開けるクレートチェック時に、なんとそれら全てがほぼ手描きだったと判明した。アーカイブから届いたばかりの素っ気無いロールの包みを見てフリーズしたまおま誰も開けようとしない間があったのは、今から考えれば当然のこと。誰も触れない異様なオーラを感じていたからに違いない。封印を解こうと手を動かし、端を押さえてくださいと広げようとした私。異なる用紙で5枚に分かれたロールを手袋をはめた3人がかりでゆっくりじっくり掛け軸のように広げていったクレートチェックは、まるで遺跡発掘。縮尺は200分の1サイズで全部繋げると2m20cmもあり、スタッフは皆その緻密さと本物の造船計画に驚愕した。シドミード展では、およそ60分の1まで拡大し、ヤマト2520コーナーでフォトスポットとなり、庵野監督も閉会後に欲しいと切望された。シドミード展の図録集に見開きで掲載しており、実際に70年代から数多くクルーザーや帆船、ヨットなどをデザインしてきたシドミードの集大成と言える。戦うためだけの船ではなく、生活する船として10mおきの区画で設計された渾身の図面を是非、見てほしい。

画像2枚目はサルベージしてきたスケッチを元にしたYAMATO CREW限定のポスター。特筆すべきは、宇宙戦艦ヤマトのシルエットがトレースされている点。サインがあるのでロゴは余計だが、ブループリント的に青く、しかも色調反転したのは流石だと思う。船を熟知する監督が発注し、松本零士のお墨付きものちに頂くが、さぞシドミード先生にとっては遣り甲斐のあるプロジェクト(1988〜1994)だったろう。

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