RAN 乱
『RAN 乱』は、日本の侍が開発した非常に個人的な戦闘形態をシミュレートしています。そこでは、正式な合戦でもほとんどが個人の勇猛果敢な献身ぶりに頼っていました―多くは傑出したもので、一部はむしろ無謀であり、その全てがまるでホメロスの叙事詩のように英雄的でした。政治的で戦術的な勝利が肝要ではありましたが、敵の侍の切り落とした生首を集めることも同等に近い重要さと位置付けられていました。戦術面では、この時代はヨーロッパ同様、近代戦の黎明期であり、ポルトガルから銃(火縄式)が導入されています。小銃射撃の革命的効果があってなお、日本の戦場はまだ乱戦形態のままでした。
これはGMT社の「the Great Battles of History」シリーズのVolume ⅩⅡです。「GBoH」シリーズは古代から中世の合戦を詳細に扱うもので、本作は最も新しい年代を扱っているものの一つになります。サムライの一騎打ちや討ち取り頸ルールが眉をひそめられることもありますが、全体的には極めて真っ当な戦国時代合戦のゲームです。前作の『Samurai』からルールがかなりシェイプアップされています。『Samurai』を『RAN』ルールでプレイすることも可能ですが、コマをはじめかなりの調整は必要です。
前作の合戦が中部地方に集中していたため、今作では全国各地から選抜されており、三増峠、布部山、耳川、長久手、沖田畷、摺上原、天王寺の7本です。
マップはA1版のフルマップ両面印刷で2枚。天王寺だけがフルマップで、他の6本はハーフマップサイズです。
ボックスアートがレイアウトといい色使いといい『Panzer Blitz』ぽいのがお気に入りです。
#耳川の戦い #大阪夏の陣
ターンスケール: 1ターン=約20分
マップスケール: 1ヘクス=約100ヤード(戦場により異なる)
ユニットスケール: 1コマ=約500人(戦場・勢力により異なる)