西部戦線1918 1918: Storm in the West

0

追い詰められた側が最後に悪あがきをするのは、歴史の常なのだろうか?
第二次大戦末期同様、第一次大戦最後の年、ドイツ軍は西部戦線で最後の攻勢に出た。「カイザーシュラハト」と名付けられた一連の戦いだ。ブルックミュラーの砲兵集団が火を吹き、突撃兵が敵塹壕線を突破する。対する連合軍は、新兵器「戦車」を投入してドイツ軍の進撃を阻む!

これは国際通信社が発売した「コマンドマガジン誌」8号の付録ゲームです。本誌中ヒストリカルノートとその他の関連記事で52ページほどあります。
元々はアメリカのXTR社が発売した本家「COMMAND MAGAZINE誌」(1992年)の付録ゲームで、マップとコマも日本製になっています。

このゲームはドイツ軍の第一次世界大戦最後の大攻勢から連合軍による反攻、終戦までを扱います。国全体の士気や動員能力のルールなど、通常の作戦級ゲームよりも規模の大きい要素が入っています。
初期配置は条件内での自由配置なので、ドイツ軍の攻勢主軸はプレイヤーが自分で決められます。ドイツ軍の最前線からパリまでは9ヘクス(120㎞ほど)しかなく、ひょっとするともしかしてパリを占領できるかも、と思わせる絶妙な距離です。

その昔は第一次世界大戦ゲームは(航空戦を除くと)『Guns of August』くらいしかなく、あれは「戦線」でなく「国力」を動かすゲームだったので、第一次世界大戦ものはつまらないと思い込んでいました。これはダイナミックに(第二次大戦ほどではないけれど)戦線が動き、第一次大戦ものを(そして第一次大戦史そのものを)見直すきっかけになりました。

#カイザーシュラハト #第一次世界大戦

ターンスケール: 1ターン=半月
マップスケール: 1ヘクス=8マイル(13㎞)
ユニットスケール: 1コマ=軍団~師団規模

Default