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てのひらダンジョン
『てのひらダンジョン』は冒険者をダンジョンに遣わし、より多くの報酬を持ち帰ることを目指す戦略カードゲームです。正しい状況判断と巧みな戦術で相手を上回り、過酷な争奪戦を制しましょう! …というカードゲームです。『てのひらダンジョン』とは「手のひらサイズ」という意味でもあり、「one hand 手札1枚」という意味でもあります。18枚の冒険者カードのうち手札の1枚と場に出ている4枚から1枚を選んでプレイし、その効果でダンジョンカードの報酬を獲得するという流れです。なにせ手札1枚なので、戦略も戦術も立てようがありません。あるもので対応するだけです。 冒険者カードは、他の冒険者の効果を使うものが4枚、ダンジョンの山札から報酬を獲得するものが9枚、捨て札から獲得するものが2枚、他のプレイヤーに報酬を捨てさせるものが2枚、他のプレイヤーから報酬を奪うものが1枚です。あまり大逆転やシーソーゲームの起こりやすいカード構成ではないです。 もう少し冒険者の種類が多いか、ダンジョンカードに仕掛けがあるとより面白くなるのかもしれません。現状ではTRPGの雰囲気出し用の小道具に使おうかくらいでしょうか。 #ダンジョン #10分ゲーム
U井 & TANSAN JELLY JELLY GAMES ファンタジー Shun & AYASin Oga
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PALERMO パレルモ
『パレルモ』はシシリー島の町パレルモを舞台に、マフィアの資金集めをテーマにしたゲームです。 各プレイヤーはそれぞれマフィアの親分となって、上納金を集めやすいような町作りをし、上納金をたくさん集めたマフィアの親分が勝者となります。 本品はオーストリアのPIATNIK社製のゲームで、ニチユー株式会社が和訳付きで輸入販売していました。 最近オークションで入手したもので、上記の惹句くらいしか情報がなく、Yaquintoの『Roaring 20's』的ゲームかな?と思って買ったのですが全然違いました。具象性の少ない思考パズルのようなゲームです。しかもサイコロやカードといった運の要素は一切なく、プレイヤー間の駆け引き・思惑だけがプレイに影響を与えます。つまり、全プレイヤーが過去のプレイと同じ事をすれば、まったく同じ結果が再現されます(チェスや将棋と同じですね)。 ゲームのプレイは、ボード上に自分の店タイルを並べていって町を作る第一段階と、その町を回って自分の店から集金をする第二段階に分けられ、集金コースは町作りでおおむね決まってしまうので第一段階の重要度が全体の6割以上になります。つまらないゲームではありませんが、万人受けはしないでしょうね。 #シシリアンマフィア #集金ゲーム
Pro Mota マルチP戦略級 ギャングの抗争 Walter ZiserSin Oga
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The Legend of ROBIN HOOD ロビンフッド
シャーウッドの森に棲む無法者ロビン・フッドの伝説は、文学史の中でも最も良く知られている物語の一つです。舞台は12世紀末のイギリス。この頃、国王リチャードは十字軍を率いて東方にあり、その間、貴族、聖職者らの暴政は人々に耐え難い苦痛をもたらしました。そして、土地を失った多くの者は日々のパンを得るためにアウトローにならざるを得ませんでした。 このゲームは、王に仕える森林警護士らのロビン・フッド追跡の場面から始まります。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームで、ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。元々はOperational Studies Group社が1979年に発売したもののライセンス生産版です。ルールなど基本的には変わりませんが、フォリオ版だったのが箱入りになって、マップがハードボードになったため、箱の中がいっぱいいっぱいで切り離したコマを収納するスペースがまったくないのは困りものです。 今風に言えば非対称戦のゲームなのですが、ロビン・フッドの物語に沿ったイベントやキャラクターのルールが用意されていて雰囲気を高めてくれます。それでもルールもコンポーネントもコンパクトで、短時間でエキサイティングなゲームを楽しめる傑作です。 #ロビン・フッド #ロビンフッド ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=兵士数人またはキャラクター1人
戦役級 AH BOOKSHELF GAMETTE 「ロビン・フッド」の伝説 Joe BisioSin Oga
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TRIREME ギリシャ・ローマ海戦
これはアメリカのAvalon Hill社が発売したガレー船時代の海戦ゲームです。元々1973年にイギリスで出版された同名のゲームを基にリデザインし、更に簡易な「フリート・ゲーム」を追加する形で再販されたものです。ホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。 シンプルなルールで海戦全体の戦術を再現する「フリート・ゲーム」と、ガレー船の機動を1隻単位で細密に表現する「シップ・ゲーム」というスケールと難易度の異なる2種類のゲームルールがあります。 マップは海面を描いたハードボードで、海岸線や暗礁は緑色(区別しにくいが2色ある)のコマを置いて設定します。シナリオはラデの海戦からアクティウムの海戦、370年頃のサクソン人とローマ帝国との(特に名のない)海戦まで10本が収録されています。 フリート・ゲームは海戦全体の雰囲気はつかめるものの、やや大味に過ぎる感があります。シップ・ゲームはまるで戦闘機同士の空戦ゲームのように記入用紙にプロットする方式のため、扱えるのは3~4隻が限界でとても海戦全体を扱うことはできません。GMT社の『War Galley』が出るまでは唯一無二のガレー船海戦ゲームでしたが、もう少し間を取ったものがないかと思うこともありました。いや、贅沢を言っているだけで、フリート・ゲームで十分に楽しめるゲームではあります。 初めて買った洋物ゲームなので愛着はあります。 #初めての #三段櫂船 ターンスケール: 明記なし マップスケール: 明記なし ユニットスケール: 1コマ=1隻(ただし、実際には数隻~10隻程度に相当する)
John Hagen 合戦級 BOOKCASE GAME ガレー船時代の海戦Sin Oga
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ADVANCED CVILIZATION
これはアメリカのAvalon Hill社が発売した多人数ゲーム『CIVILIZATION』のエクスパンションです。AH社版の初版発売から10年経ってという異例のエクスパンションです。箱絵は『CIVILIZATION』の第二版以降と同じで箱側面の色が青から赤になっています。 箱の中にはルールブックと災害の効果のサマリー、文明進歩トラックシート、文明カードと貿易カードのセットが入っています。 ルールブックには『CIVILIZATION』からの改訂部分だけでなくルール全体が書かれています。またAH社のサポート誌「GENERAL」に掲載されていたいくつかの関連記事もまとめられています(この記事の一部はホビージャパンの「タクテクス誌」にも訳出されていました)。文明は8つが追加され、既存の文明もポイントなどが改訂されてカード自体も一新されています。貿易カードは新規のカードと既存のカードの改訂版となっています。 『Advanced』ルールでは、プレイヤーが最大8人までとなり、文明カードと進歩トラックは新版の方を、貿易カードは新版をメインに一部オリジナル版を加えて使用します。 『CIVILIZATION』には『West Extension Map』というエクスパンションもあり、もちろんそれにも対応しています。 残念ながらこれを購入した頃には大人数が集まる環境でなくなってしまい、長期ほったらかしのままになってしまいました。 #シビリゼーション #文明の曙 ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: アブストラクト
Roger B. MacGowan マルチP戦略級 CIVILIZATION series / BOOKCASE GAME 文明の獲得と発展Sin Oga
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CIVILIZATION 文明の曙
このゲームはおよそ紀元前8000年頃の農業の発明から紀元前3世紀中頃のローマの出現までの古代文明の発達を扱います。各プレイヤーは東地中海と中近東の地図上の国を指導し人々とその文明を最良の所へと導きます。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売した多人数ゲームで、日本ではホビージャパン社が和訳付きで輸入販売していました。元々はイギリスのHartland Trefoil Ltd.社から発売されたゲームをAH社がライセンス生産したものです。 プレイヤーは地中海から中東を舞台とした9つの文明圏または民族の1つを担当し、その文明を史実の紀元前250年レベルまで高めることを目指します。それぞれの文明圏毎に目標点が設定されていて、その点数分の文明を獲得するのが最終目標です。各人の持てる文明は11枚(11種類)までなので、あまり安い文明ばかりを獲得してしまうと絶対に到達できない状況に陥ることもあり得ます。 地理的発展と文明の獲得に並んで、貿易もこのゲームの重要な要素です。貿易には常に真実と偽りが紛れていて、塩1枚が金2枚を上回る価値を持つこともあるし、災害を招くこともあるという巧妙な仕掛けがなされています。 ルールは簡単ですがプレイには正確な計算が必要なゲームです。文句なく面白いのですが、どうしてもプレイ時間が長くなるのと、4人以下では面白さが十分に味わえないのが玉に瑕です。 #シビリゼーション #文明の曙 ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: アブストラクト
Charles Kibler マルチP戦略級 BOOKCASE GAME 文明の獲得と発展Sin Oga
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samurai 日本武将の闘い
君は時を遡る―正確に言えば、12世紀から17世紀の日本へと。君の目的は最高位の称号「将軍」だ。「将軍」となれば、天皇の意向を執行する権利を手に入れ、日本の真の支配者となるのだ。 本作はアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームで、日本ではホビージャパン社が和訳付きで輸入販売していました。元々はBattleline社より発売され、AH社が権利を買い取って再販したものです。 ホビージャパン社のカタログに「奇妙な時代設定とともにアメリカ人の日本観がわかる怪作ゲーム」と書かれてしまった気の毒なゲームです。当時のプレイヤーの評価も同様で、けして高くはありませんでした。もちろん応仁の乱以降の戦国時代を扱っていると見るとヘンテコニッポンな事は確かですが、平安後期から承久の乱あたりまでの時代だと見ればあまり違和感はありません。箱絵は大鎧武者ですし、ゲームの登場氏族も源・平・北条・藤原なので、13世紀までのゲームと思って間違いないでしょう。誰かが書いてしまった「12世紀から17世紀」の表記に祟られてしまった形です。もっとも、各地の地名に関しては(特に関東は)読み替えをしなければいけませんが。 #サムライ #源平合戦 ターンスケール: 1ターン=数ヶ月~数年(不定) マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=武将1人とその郎党
Gordon Davis マルチP戦略級 BOOKCASE GAME 源平合戦Sin Oga
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CONQUISTADORS 大航海時代
一人の航海者によって発見された新大陸は、欧州の各国に対して、大きな時代の流れが来たことを知らせた。 各国は競って船を造り、大陸目指して航海を始めた。ここに、大航海時代がおとずれたのであった。しかしそれは、大陸の原住民にしてみれば、征服者という名の異人と植民地時代という名の暗い歴史への始まりであった。 そして、彼の地でも戦いは繰り返された。 本品はアメリカ人デザイナー、リプセット・エドワードの手によるツクダホビーのオリジナルゲームです。タイトルは似ていますが『CONQUISTADOR』(Avalon Hill/SPI)とは直接関係ありません。 プレイヤーはスペイン、ポルトガル、イギリス、フランス、オランダのいずれかを担当しますが、担当国による差はありません。また大航海時代のゲームとしては珍しく、航海者や探検家、征服者といったキャラクターも登場しません。帝国の出現を除けば地理上の発見の要素もなく、植民地建設と海賊行為がプレイの中心になります。 地図の範囲は同テーマのゲームと比べても狭く、実際の16世紀中に植民地の建設された範囲を逸脱していません。ヒストリカルとも言えますが、面白みに欠けるというべきでしょう。帝国の出現場所だけは確定していますが、探索の結果はランダムでエリア毎に確率に差が付けられています。 地図のビジュアル的さみしさ、探検・発見の要素の少なさ、探索結果をヘクス毎に記録用紙へ記入していく煩雑さが大いにゲームの足を引っ張っています。 #大航海時代 #コンキスタドール ターンスケール: 5ターン=1年(または数年~数十年) マップスケール: アブストラクト(ヘクス制) ユニットスケール: 様々
高荷義之 マルチP戦略級 NF series 大航海時代の探検と征服Sin Oga
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The Mystic Wood ミスティック・ウッド
『The Mystic Wood』は、地上界と天界の間のどこかにある不思議な森を舞台にした、2人~4人でプレイするファンタジーゲームです。各プレイヤーは騎士の1人となり、それぞれの使命を果たすべく「地上界の扉」から森に入ってマップカードの小道を進んでいきます。プレイヤーが使命を果たして、「魔法界の扉」を出たならば勝利となり、ゲームは終了します。 これはアメリカのAvalon Hill社が発売したゲームです。元々は1980年にデザイナーのTerrence Donnellyが発表したもので、AH社の規格でのリメイク版です。日本ではホビージャパン社が輸入販売していましたが、和訳ルールは付属せず、「タクテクス誌」27号(1986年2月号)に掲載されました。 プレイヤーの冒険する「森」はマップカードを9段5列に並べて作ります。「地上界の扉」と「魔法界の扉」中間点の「塔」は場所が決まっていますが、その他は地上界カードと魔法界カードとに分けてランダムに裏返しで並べます。マップカードはかなり大きめで「森」を作ると90×75㎝の広さとなり、なかなかに場所をとるゲームです。裏返しのマップカードに入ると(道が繋がっていれば)マップカードを表にし、遭遇カードを引いてそれを解決します。 プレイヤーの分身となる騎士は様々な叙事詩や伝説の登場人物5人(ブリトマート、ギュイヨン、パーシバル、ジョージ、ローランド)で、協力し合うことも戦い合うこともできるようになっています。TRPGのイメージをうまくボードゲームに落とし込んでいる快作です。 プレイヤーのコマはプラスチック製のポーンが入っていますが、ミニチュアフィギュアを使うとより雰囲気が出ますね。 残念なことに「castle」のカードだけ黒の印刷が4㎜ほどずれています。プレイに支障があるほどではないですが、どの程度発生したエラーだったのでしょうか? #セミRPG #狂えるオルランド
Kenn Nishiuye アドベンチャー級 ファンタジー Terrence DonnellySin Oga
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BLOOD BOWL ブラッドボール
『BLOOD BOWL』はファンタジー世界のフットボールを扱ったゲームです。数々のファンタジー系ゲームで定評のあるイギリスのGames Workshop社が発売したゲームで、株式会社新和が和訳付きで輸入販売していました。ルールブックの原本はイラストが多数使用され、小ネタも盛り込まれた「読める」ルールブックでした。和訳はルール部分のみの抄訳といった感じです。 ビデオゲームの『ミュータントリーグフットボール』(EAビクター)のボードゲーム版といったところですが、こちらはアメフトよりもラグビーに近いフットボールで、攻守の交替はなくゴール(タッチダウン)があるまで連続してプレイします。とはいえスローフォワードもノックオンもファウルにはならず、当然のようにタックルも直接攻撃も制限なしでやりたい放題です。3タッチダウンしたチームが勝利ですが、敏捷性や速力に劣るチームは相手を負傷退場させてのノックアウト勝ちを狙ってきたりするわけです。 登場種族は人間、ドワーフ、ハーフリングからオーガ、トログロダイト、スケルトンやグールまで多岐にわたり、それぞれ特徴的なルールが用意されていました。個人的には負傷しても(壊れても)何度でも再生産されてくるアンデッドの「デス・チャンピオンズ」がお気に入りでした(当たりが弱くて鈍いのでけっして強いチームではありません)。 #フットボール #ファンタジー
Brett Ewins 戦術級 ファンタジーフットボール Jervis JohnsonSin Oga
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HEROES of OLYMPUS
『HEROES of OLYMPUS』はギリシア神話における英雄たちの冒険を扱うロールプレイングゲームです。冒険行における戦いを再現する戦術級シミュレーションとしての側面もあります。アメリカの後発メーカーがTRPGとどう向き合おうかと模索していた時期の一作だと言えます。 箱の中には56ページのルールブック、キャラクターシート、ワールドマップが1枚と各シナリオ用の戦術マップ4枚、英雄や怪物を表す紙コマとダイス、それにホワイトメタルのフィギュア4体が入っています。コンポーネントからもTRPGと戦術ゲームの折衷であることが窺えます。 フィギュアはヘラクレス、ペルセウス、メディアとアルゴー号です。昔々自分で塗装しましたが、人に見せられるものではないですね。白目を塗っちゃってます... シナリオはアルゴー号の冒険行に従ったシナリオが4本、その他の英雄の怪物退治を扱った練習用シナリオが3本収録されています。ルールについてはキャラクターメイキングをちらっと読んだだけで、未訳ほったらかし最長記録を更新中です。せっかくフィギュアもあるので、いつかはプレイしたいものです。 #アルゴー号 #ギリシア神話
Chris White ロールプレイングゲーム 神話世界での冒険 B. Dennis SustareSin Oga
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TITAN タイタン
ドラゴンが炎を吐き、ユニコーンが踏み潰し、ワーロックが稲妻を呼ぶ。巨大なサーペントが巻き付いて骨を砕き、ガーゴイルが金切り声を上げて上空から鈎爪で襲い掛かり、無敵のコロッサスは血の滴る戦斧を掲げる。この修羅場の中心には強大なタイタン2人が踏み止まって決戦の死闘を演じようとしている。生き残るのは1人だけだ。1人だけが『TITAN』の勝者となるのだ。 このゲームはアメリカのAvalon Hill社が1982年に発売した多人数ファンタジーゲームです。日本ではホビージャパンが和訳付きで輸入販売していました。ホビージャパンの和訳ルールは「完訳」を謳っていましたが、前文やデザイナーズノートの省かれていることが多く、これもデザイナーズノートの他、20.0章「エチケット」と21.0章「短縮版」が省かれていました。文字数の都合か文章の省略も多くて難儀したものです。ホビージャパン嫌いの芽生えだったかも。 カラフルなマスターボード上をサイコロの目だけ自分の軍団を進め、止まったマスの地形に従ってモンスターを召喚して軍団に加えます(最大7個まで)。地形に合った低級モンスターが複数あると一段上級のモンスターを召喚でき、進化樹の如くモンスターを強化していくのがポイントです。敵軍団と同じマスに止まると戦闘ボードでの戦いになります。 絶滅型の多人数ゲームで、移動がサイコロ任せのこともあり、プレイ時間は異常にかかります(しかも1人ずつ脱落していくのです)。普通に考えたらプレイの機会は少なそうですが、当時はアホのように繰り返し遊んでいました。仲間うちでは全員が買っていたし、誰の家に集まってもプレイできる状況でした。たいていは時間制限か、1人脱落したところで終わるような感じでしたが。 元は(たぶん)個人出版で1980年に発売されたゲームで、AH社に見初められて軍団コマなどが追加された形でメジャー発売されました。その後2008年にValley Games社からコンポーネントが全面的に改訂されて再発売されています。 #ドラゴン #コロッサス
Kenn Nishiuye マルチP戦略級 BOOKCASE GAME ファンタジーSin Oga
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Dragonhunt ドラゴンハント
昔々、アラワンの地に恐ろしいドラゴン、ブリムストーンがやって来ました。ブリムストーンは何年にも亘って彼の地を荒らし回り、村人たちを震え上がらせました。ついに見かねた偉大な魔法使いがドラゴンに立ち向かう決意を固めます。 魔法使いは強大な魔力と剣技を駆使して戦い、ブリムストーンは魔法使いに炎の息を浴びせかけます。両者の激闘は何日も続きましたが、ついにブリムストーンの炎が魔法の防壁を焼き崩しました。魔法使いは自分が魔法に頼りすぎ、決死の武勇を欠いていた事を思い知らされます。死の間際、魔法使いは自身の持つ最高の剣に、残る魔力をすべて注ぎ込み、その「龍殺しの魔剣」を将来現れる真の武勇を持つ者に託すことにしたのでした。 それから幾星霜、魔法使いの末期の願いはいまだ叶わず、ブリムストーンはなおアラワンに君臨しています。しかし今、アラワンの英雄王とその従者が恐怖の時代を終わらせるために立ち上がります。 それがあなたなのです。 『Dragonhunt』はアメリカのAvalon Hill社が発売した多人数ファンタジーゲームです。日本ではホビージャパンが和訳ルール付きで輸入販売していました。『Wizard's Quest』と同じデザイナーの作品で、設定などは似ていますがプレイの感覚はまったく違います。 プレイヤーの目的は悪龍ブリムストーンの討伐で、そのためにはまずブリムストーンを3度負傷させて魔剣を手に入れなければなりません。各プレイヤーの目的は共通ですが、協力関係ではなく妨害や征服をし合うことも可能です(そんな余裕はないはずなのにです)。 10種類の魔法生物(ファンタスティックビーイング)が華を添えてはいるものの、ドラゴンの存在以外には魔法の要素は少なめです。 プレイヤーは自分の色の数字カード6枚ずつを持ち、これを秘密裏に出し合ってターンのプレイ順を決めます。数字の小さい人からプレイしていきますが、数字はそのターンに使える移動ポイントなので先手ほど使える手数が少なくなることになります。また、数字がかぶると単独の人の後回しになるので、その読み合いも重要になってきます。 #ドラゴン #ブリムストーン ターンスケール: 不明 マップスケール: 不明(ヘクス制) ユニットスケール: 1コマ=1人、1体
Chris White マルチP戦略級 BOOKCASE GAME ファンタジーSin Oga
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クアント quANT
世界中のユグドラサス朽木から次々と出現する、昆虫怪獣「クアント」。それらは数限りなく増殖し続けるだけではなく、3体、10体、30体と結合し、さらに強大な存在となっていく。 幾多の犠牲を払い、ようやく結束の道を歩み始めた人類は、この新たな脅威に対抗できるのか? アークライトの「Kaiju on the Earth」シリーズ第2シーズン第一弾『クアント』です。通算4作目(「レジェンズ」含めれば5作目)で、初の完全ソリティアゲームです。一応3人までの協力プレイも可能とはなっています。 前作までの大怪獣から打って変わって、群なす小怪獣が相手になります。湧き出し増殖する怪獣を、手札を駆使して駆除していく「タワーディフェンス系」ゲームです。ソリティアなので当然ながらクリアの難易度は高めで、せいぜい2割くらいかと思います。ランクを問わず1回でもクリアすれば開封できる拡張パックが入っていて、これを使うとやや人類側プレイヤーが楽になります。 ただ、怪獣は増えるだけなのでプレイしていて怪獣らしさが感じられないです。パンデミックぽいのかも。 #怪獣災害戦略ボードゲーム #ソリティアゲーム
開田裕治 戦略級 Kaiju on the Earth 怪獣 オリジナルSin Oga
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ゴジラ
ゴジラか、科学兵器か、驚異と戦慄の一大攻防戦! 放射能を吐く大怪獣の暴威は日本全土を恐怖のドン底に叩き込んだ! アークライトの「Kaiju on the Earth」シリーズの番外編「レジェンズ」の第一弾『ゴジラ』です。映画「ゴジラ」(1954年)をベースにしたボードゲームです。本品はver1.1なのでたぶん第二版です。 もちろんゴジラが東京を襲うという王道の展開で、ゲーム内容は『ボルカルス』とよく似ています。怪獣プレイヤーが1人、人類側プレイヤーが1~4人での対戦プレイです。人類側の人数が3人以下の場合は足りない分を誰かが兼任する形なので人数が少なくてもプレイ感覚は変わりません。それでも兼任は避けて人類側が4人揃った方がいいでしょう。しかし人類側プレイヤーの役割は首都圏の都県知事で、基本的に住民の避難誘導しかやることがなく、手持ち無沙汰になりがちです。主役はあくまでゴジラなんですね。 ルール的にもプレイ的にも『ボルカルス』を簡単にした感じです。バランスは絶妙にとれているのではないかと思います。 個人的にはゴジラの放射能火炎が「ヒクイチ」みたいに波動砲ぽいのは好みじゃないですが。 #怪獣災害戦略ボードゲーム #ゴジラ(54)
開田裕治 作戦級 Kaiju on the Earth 怪獣 ゴジラシリーズSin Oga