黒鉱 (kuroko ore) 花岡鉱山 #0449

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花岡鉱山はかつて国内に数多く存在した黒鉱鉱山の中でも最も代表的な存在で、最後まで稼行を続けました。

花岡鉱山は1885年(明治18年)に発見されました。主要な鉱石は黒物といわれる黒鉱で、良質な鉱石からは亜鉛や鉛のほか、金や銀などの貴金属も採取していました。1916年(大正5年)に堂屋敷鉱床が発見され、以来全国でも屈指の鉱山の一つとなりましたが、1945年(昭和20年)6月には徴用されていた中国人労務者が過酷な労働や虐待による死者の続出に耐えかね蜂起した花岡事件が発生しました。
戦後は松峰鉱山(1963年鉱床発見)、深沢鉱山(1969年鉱床発見)、餌釣鉱山(1975年鉱床発見)など近隣の支山の開発に注力し再び国内有数の鉱山として活況を呈しましたが、1994年(平成6年)に閉山しました。

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