- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 39F 鹿児島県 Kagoshima Pref.
- ゴールドフィールド鉱 (goldfieldite) 入来鉱山 銀𨫤 #0412
ゴールドフィールド鉱 (goldfieldite) 入来鉱山 銀𨫤 #0412
ゴールドフィールド鉱は砒素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)を主成分として含む銅の硫塩鉱物で、四面銅鉱の一種です。本標本は入来(いりき)鉱山の銀𨫤(ぎんぴ)の露頭が天然の浸食作用で山腹に崩落した鉱石塊から採られた銀黒鉱石で、青鉛灰色を帯びたゴールドフィールド鉱ほかのテルル鉱物を含む脈が母岩中に波打つように見られます。(背景はソフトウエア処理しています。)
入来鉱山は藺牟田(いむた)火山カルデラの西麓に位置し、1964年(昭和39年)から2000年代初頭まで粘土鉱物の一種であるカオリンが主として製紙用に採掘されていましたが、戦前には金鉱床として浅熱水性鉱脈型の山下𨫤と、テルル鉱物を多産した角礫パイプ型の銀𨫤が開発されていました。