藍銅鉱 (azurite) 金華満鉱山 #0369

0

藍銅鉱は群青色と呼ばれる濃青色でガラス光沢を示す鉱物で、代表的な銅の二次鉱物の一つです。古来顔料や岩絵の具の材料として利用されてきました。同じく銅の二次鉱物である孔雀石と組成が近似しており、藍銅鉱を湿度の高い空気中に長期間放置すると変質して孔雀石になることがあります。本標本でも緑色の孔雀石が共生しています。(1~2枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

福岡市博多区立花寺(りゅうげじ)から糟屋郡志免(しめ)町にかけての東平尾丘陵南部にかけて、早良(さわら)花崗岩と三郡(さんぐん)変成岩類の境界付近に発達した石英脈にモリブデンが胚胎することで知られています。金華満(きんかま)鉱山は福岡市博多区金隈(かねのくま)の採石場で発見された鉱脈を1964年(昭和39年)~1968(昭和43年)にかけて採掘した鉱山で、銅、モリブデンを産出しました。

Default