黄銅鉱 (chalcopyrite) 鷲合森鉱山 #0687

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鷲合森鉱山(わしあいもりこうざん)の主力鉱石であった黄銅鉱の標本です。(背景はソフトウエア処理しています。)

鷲合森鉱山は銅を中心に金、銀、鉛、亜鉛、硫化鉄などを採掘した鉱山です。西和賀地区では明治中期以降中小の銅鉱山、金鉱山が数多く開発されましたが、鷲合森鉱山はその中でも比較的規模が大きな鉱山で、稼働開始は1904年~1905年(明治37~38年)頃とされています。1925年(大正14年)に一時休山状態となっていたものを三菱鉱業株式会社が買収、1929年(昭和4年)に鷲合森鉱山と東北本線大荒沢駅と結ぶ索道が完成して以降順調に発展しました。1950年(昭和25年)に三菱鉱業から金属部門が分離した太平鉱業株式会社の経営となり(同社は1952年(昭和27年)に三菱金属鉱業株式会社と改称)、1954年(昭和29年)にトラック輸送道路が完成し、昭和40年代にかけて最盛期を迎えましたが、金属価格の下落と資源涸渇のため、1972年(昭和47年)に閉山しました。

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