プラモデル製作記『アオシマ ディーゼル機関車DD51 更新色』 第1話「開封と方向性の決定」

初版 2020/06/13 19:02

改訂 2020/06/17 11:40

【はじめに】

今年2回目の製作記になります。

世間を騒がすウイルスによって、生活様式自体が大きく変わってきている今日この頃です。

"stay home"の呼び掛けの中で「プラモデル」への注目度も大きくなってきたと思います。複雑な気持ちではありますが、プラモデルが改めて注目を集めるのは嬉しいものです。

私も幸か不幸か在宅時間が増えましたので、大きなプラモデルを作りたいと思います。


…それでは、今回製作していくものをご紹介します。

表題にもありますが、アオシマのDD51です。

こちらの製品は、同社が発売している1/45スケールのトレインミュージアムシリーズ第3弾です。DD51の他にもEF66が製品化されています。


写真では分かりにくいですが、凄まじく大きいプラモデルです。

参考までにIQOS(電子タバコ)の箱を置くと…

…ただただ大きいです。箱の大きさだけなら1/350スケールの艦船モデルや1/32スケールのトラックモデルに近いです。


【開封編】

それでは箱を開けていきます。私にとってこのプラモデルはまさしく「パンドラの箱」でした。

(写真上:2段目、写真下:1段目)

購入時に「パーツ沢山あるんだろうな」と思ってはいましたが、開けてびっくり。完成時の姿が想像できないほどに分割されています。後で調べたら、パーツ数はおよそ1200点あるようです。

そして何より説明書が分厚いです。

ここまで分厚いと、もう「本」です…

作る前から心が折れそうですが、地道に進めていくことにします。

この製作記は何話で完結するか分かりませんが、お付き合いいただければ幸いです。


【方向性の決定】

DD51を製作していくわけですが、はじめにこの機関車についてご説明します。


~DD51について~

DD51は純国産の本線用ディーゼル機関車として1962年に誕生し、以降1978年までの16年間に649両が製造されました。

この当時の国鉄ではD51やC61といった蒸気機関車が現役で活躍しており、乗客や沿線住民はその煙に悩まされました。DD51はそんな状況のなかで「無煙化」を達成すべく計画されました。


この当時の日本は鉄道用ディーゼル機関の技術が乏しく、DD51の他にもDF50やDD54というディーゼル機関車がいましたが、どちらも製造コストが高かったり故障が絶えず、DD51ほどの大所帯を築くことはありませんでした。

特にDD54はドイツのエンジンと変速機をライセンス生産したものを搭載していたため、当時の日本の技術では扱いきれる代物ではありませんでした。そのため、平均して約7年で全車が運用から外されてしまいました。


そんな状況のなかで、当時の技術者は2年という短い開発期間でありながら、我が国初の純国産1000馬力クラスのディーゼルエンジンとそれに耐え得る液体変速機を完成させました。先述のDD54がドイツ技術に頼って失敗してしまったことを加味すれば、この功績は大変に大きいものでした。そして、この技術が後のディーゼルカーの礎になりました。


DD51は線路があれば何処にでも配備されたほどの「万能機関車」として活躍しました。

製造から60年近く経った現在でも、大幅に数は減らしましたが現役で活躍しています。


~今回の方向性~

今回は、数多く製造された車両の中から「1147号機」にしました。

(参考写真:https://railf.jp/news/2009/12/16/095400.html)


写真の1147号機は、2009年に全般検査(全ての部品を分解して徹底的に整備する定期的な検査のなかで最も大規模なもの)を終えた姿です。今回の作品はこの時の姿にします。

しがってウェザリングは一切せず、クリアー塗装をした「ピカピカ」な状態を目指します。また、機能面ではできる限り電飾を施し、キット付属の金属車輪を活かしてOJゲージのレールから給電出来るように改造したいと思います。


何ヵ月かかるか分かりませんが、完成までお付き合いいただければ幸いです。

次回は「エンジン」と「液体変速機」を作ります。

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OER5200

鉄道模型(1/80スケールのみ)を中心に、ミニカーやプラモデルなどのコレクションをしています。スケールは鉄道模型に合わせる形で、1/87・1/80・1/76・1/72・1/75に限定して集めています。

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    塚原ユズル

    2020/06/13

    楽しみにしています!(^-^)

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      OER5200

      2020/06/14

      塚原ユズル様

      コメントをありがとうございます!
      面白いと感じていただけるような製作記にしていきたいと思いますので、宜しくお願いします😊

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  • Lion

    toy ambulance

    2020/06/14

     私なんかは、この部品数を見ただけで、ギブアップです。(^0^;)

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      OER5200

      2020/06/14

      toy ambulance様

      コメントをありがとうございます!

      私も開けてびっくりでした。
      正直に申しますと、最初に一度開け、顔面蒼白でそっと閉じ、部屋の片隅で半年熟成させてました…

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    sat-2019

    2020/06/15

    すさまじい数のパーツと分厚い説明書に、もしも蓋を開けたとしても、見なかったふりをしてさっと閉じてしまいたくなるかと思います😱
    ご自身のペースで、無理のないように、じっくりと取り組んで下さい🙇🏻‍♂️

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      OER5200

      2020/06/15

      sat-2019様

      コメントをありがとうございます!

      そうなんですよね。
      私自身も作り始めるまでに半年かかりました(汗)

      温かいお心遣いをありがとうございます😊
      がんばります!

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    ace

    2020/06/15

    マイペースで納得いくまで作り込んでください‼️😊

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      OER5200

      2020/06/15

      ace様

      コメントをありがとうございます!

      長期戦になりそうですが、せっせと作って参ります😊

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    T. S

    2020/06/16

    走行させるのですね。それは楽しみです。スケール的にはOJになるのですか。
    しかひ1200点とは大作ですね。

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      OER5200

      2020/06/16

      T.S様

      コメントをありがとうございます!

      あくまでもディスプレイモデルですので、実際に走らせられるかは分かりませんが、やってみたいと思います!

      がんばります!

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      T. S

      2020/06/16

      走行ではなく、電飾の給電ですね?よく読まずにすみません。早とちりで。。。

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      OER5200

      2020/06/17

      T.S様

      いえいえ!

      こちらこそ分かりにくい表現になってしまいました(汗)

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    fanta

    2020/06/16

    まるで門外漢な私ですが、さながら凄い数のジグソーパズルのピースを眺めるような気分ww?

    むろんそれには及ばないこちらの模型作りだと思いますが、oer5200さんの製作記を楽しみにしています^^なぜか読んでて引き込まれてしまいます😊

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      OER5200

      2020/06/16

      fanta様

      温かいコメントをありがとうございます!

      fanta様のおっしゃる通り、ジグソーパズルに通じるところがあるように思います。

      1つひとつの部品(ピース)では全体像が見えにくいですが、その1つひとつに大切な意味(役割)があるのではないでしょうか。

      私のプラモデルもジグソーパズルのように、たとえ小さな1つのパーツをも疎かにしないように取り組んでいきたいと思います。

      拙い文章ではありますが、お付き合いいただければとても嬉しいです😊

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