茶盌：藤平寧

初めてこの茶盌に銀座で出会った時、決断できずそのうちお店の展示から無くなってしまいました。

時間が経ち、忘れることができず、今度出会ったらと絶対、思って5年。再び藤平さんの茶盌に会い手に入れました。

もちろん１点ものですから最初に出会ったものとは違うものでしょうが最初のイメージのまま。

【茶盌の銘の由来】
オーストラリアの広大な空。
夕刻に差し掛かると、日本では見たこともない綺麗な夕焼けにいつも足を止めさせられていました。

その中でも忘れられない夕焼けのうちの一つ、グレートオーシャンロードからトウェルブ・アポストルズ・マリーン国立公園に降り立った時に見た、境目がわからないほど刻一刻と移り行くピンクと淡いブルーの空。20年経った今でも忘れられません。

その瞬間を切り取った景色の色がそのまますぎて、、そこから銘を付けました。

銘：「刹那」

きっとその記憶があったから目に止まり、この茶盌が忘れられなかったのでしょうね。

色が春を思わせ、冬から春に向かうワクワクする時期に使いたい茶碗です。

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