箱根へ往きかうロマンスカーたち(行楽と通勤の二役特急の登場)
昭和42年から「はこね」の一部列車を新原町田に停車させ愛称名を「あしがら」として運行して通勤の利便性を図ることによる乗客増が計画されました。
途中駅停車化は進み、当室アイテムで確認しても「第1はこね」はS44年には「第1さがみ」に「第2はこね」はS45年には「第4あしがら」に置き換わっているのが判ります。その結果、2005(平成17)年3月に箱根特急を全て「はこね」に改称するまでの約36年間、「はこね」のトップナンバーは欠番になっていました。
「あしがら」化の一方で、昭和50年代から夕刻の列車において、下りでは休前日に「はこね」、それ以外の日に「あしがら」を、上りでは休日に「はこね」、それ以外の日に「あしがら」を運転するといった箱根宿泊客に合わせた運用がされました。同じ年代やそれ以降に「あしがら」と「はこね」で同一の号数のアイテムがあるのはそのためです。
「さがみ」は年代により下りは新宿7:00または7:30発の凡そ2本が箱根特急で、他は小田原特急でした。
1999(平成11)年に「さがみ」と「あしがら」を統合して「サポート」に改称され、2004年に「さがみ」は小田原特急に復活しましたが、「あしがら」は廃止されました。
当室の「はこね」では、券面を切り取って小児料金とする特急券を集めました。小田原乗車の「あしがら」には箱根湯本の発車時刻も印刷されています。
硬券の地紋の色は「はこね」が淡青、「あしがら」が淡黄、「さがみ」が薄茶に区別されています。