作者【な】中沢啓治 【はだしのゲン】

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何かと論議を呼んだ【はだしのゲン】である。

若い方は御存知ないかもだが、週刊ジャンプに連載されていた。 そしてコチラ広島県では『人類史上初の核兵器』が使われた広島市と、『この世界の片隅に』でも有った様に、【戦艦大和】などを造った軍港でもある呉市が在る為か、多分戦争教育の勉強が結構あった。

講堂で平和教育の映画観たり、バスで広島市の原爆ドームや平和資料館とか見学(今みたいにソフトでなく、ありのままの展示もあり、気分が悪くなって担ぎ出されたりする奴めチラホラ)。

とりわけ学校の図書館にはこの【はだしのゲン】が必ず置いてありました。

原爆を扱った漫画には他に【ある惑星の悲劇】https://muuseo.com/8823hayabusa/items/436が在りますが、凄まじさや生々しさは【はだしのゲン】の比ではない。

# はだしのゲン
# 中沢啓治
# 原子爆弾
# 核兵器

1969(昭和44年)年の週刊少年マガジン3冊。【ある惑星の悲劇】掲載号
もう一つの【はだしのゲン】といわれる【ある惑星の悲劇】掲載号。(3週連載) 貸し本漫画時代の劇画作家の旭丘光志が古本屋で偶然見つけた小冊子の内容に衝撃を覚え、講談社に企画を持ち込んだ作品。 『ほるぷ平和漫画シリーズ発行以来、陽の目を見ない作品』とある。(2009年の封印漫画大全より) 太平洋戦争の最中に事故で幼い我が子を亡くし(薬が無いので麻酔無しの手術に耐えられなかった)、妻の実家のある広島市に疎開し、ピカドン(原子爆弾)の爆心地から900mの距離ながらも奇跡的に助かったKさん。 Kさんはそこで地獄を見る。辺り一面瓦礫と死体の山。全身火傷の親を観て恐がり泣く子供、母の死体にすがり乳を求める乳児、水を求めて川に入るも死に、潮の満ち引きで川を行ったり来たりする死体。ガスが充満して破裂して悪臭を放つ腐敗した死体。 勤労奉仕に出た妻を探すK氏だが、黒い雨に打たれた影響か、身体にあらゆる異常をきたし原爆症と判る。死にかけ目を醒ますと終戦しており、やむ無く東京に戻る。 身寄りも居らずアパートに独り暮しをしながら働くも、吐血して倒れたり快復の繰返し。 3話目に旭丘は編集部と療養中のK氏を訪ねて色々話を訊き、K氏のある結論に驚かされる‼ (それはここに書かない) ●だけど、もし北朝鮮がアメリカや日本に核ミサイルを撃ち、迎撃に失敗すればこの作品の様な事は必ずや起きる。他人事では無いのだ● 1969年のマガジンに連載されている作品群…【あしたのジョー】や【巨人の星】などがある。【星一徹のモーレツ人生相談室】なんてのもある(笑) 『ハム』(アマチュア無線)なんかも時代を感じますね。 # ある惑星の悲劇 # 封印漫画 # お蔵入り # 少年マガジン # 核問題
https://muuseo.com/8823hayabusa/items/436

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  • これは ホント泣けます!

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      8823hayabusa

      2018/10/25

      hidepapaore様

      「日本も核保有すべき」と言われる方も居ますし、その理由も聞けば成程な、な面も有りますね。

      しかし核兵器は、核保有国同士の抑止的効果の『使えない兵器』であり、悲劇しか生みません。

      祖父も長年原爆病に苦しみ、伯母も広島県出身というだけで『ピカの毒が感染する』と、言われのない差別を受けたりしています。

      この漫画は作者自身の被爆体験をゲンの目を通じて訴えており、故に世界各国に翻訳されて拡まる位に鋭い描写内容ですね。

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    kinggidoko

    2018/10/25

    この本で原爆や戦争の悲惨さを学んだ子供も多かったと思います。

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      8823hayabusa

      2018/10/25

      kinggidoko様

      そうですね。 入門書的な役割りを果たしていますね。

      日本が世界に誇る、我等の【ゴジラ】も核兵器の被害者であり、人類はしっぺ返しを喰らっていますもんね。

      ミューゼオでコレクションを披露しあってワイワイ出来ている平和に感謝です。

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      kinggidoko

      2018/10/26

      ほんとですよね。自分は戦争体験はないんですが、出張先や旅行先の戦争に関する展示館へよって当事の惨状を間接的に見るようにしているんですが、実に200万人の人がなくなっていて、その礎で今があることを忘れないようにしなければいけないなぁって思います。

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      8823hayabusa

      2018/10/26

      kinggidoko様

      僕は美術館より、博物館や資料館巡りが好きです。 戦争関係ならば、たまに呉市の【大和ミュージアム】に行きますが、乗組員で生存者の方の証言(ビデオ映像)なんて、涙が溢れます。

      ハワイの真珠湾で観た20分位の映像、同じくハワイの兵器博物館も衝撃的でした。

      今行きたいのは鹿児島県の知覧・神風特攻隊基地の資料館ですネ。

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      kinggidoko

      2018/10/26

      私も大和ミュージアムいきました。職場の先輩は殉職者2000名の写真をみて、20歳にも満たない子の顔つきが今の子とはまるで違う・という話を聞いて確かになぁ・・って感じたのを憶えています。
      知覧もいきました。小泉元首相と同じで涙が止まりませんでした。
      以外なところで佐世保にある海上自衛隊の歴史館は、明治維新から太平洋戦争へ至った経緯を客観的に解説していて、日本人の純粋な感情と商業戦争をもちかけた欧米との意識差を感じることができました。ここ無料でした。

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      8823hayabusa

      2018/10/26

      kinggidoko様

      そう、顔つきは同じ事を感じました。同様に、元軍人の老人も背筋がシャキッとしていて、話し方も何か一本筋が通っている方が多いな、と。

      佐世保のその歴史館、初めて知りました。貴重な情報提供を有難うございます。 いつか佐世保の【海上自衛隊歴史館】、熊本の【西南戦争史跡巡り】、【知覧】、【西郷・大久保の生れ育った町】に行ってみます(本当は軍艦島にも行きたい)。

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      kinggidoko

      2018/10/26

      軍艦島って普通の交通手段でいけるんですか?チャーターが必要なんでしょうか・・。

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      8823hayabusa

      2018/10/26

      kinggidoko様

      数年前に聞いた話だと、見学出来る日に、希望者を乗せた専用の船で行くみたいな、

      今は厳しく(老朽化)なっているみたいです…

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      kinggidoko

      2018/10/26

      そうなんですね・。機会があればいってみたいです。

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  • Animals 16

    Jason1208

    2018/10/26

    1970年代まで、少年雑誌にも実録戦記漫画や戦争関係の絵物語みたいなのが結構掲載されていたのですが、この『はだしのゲン』の掲載の時期を境にほとんど見られなくなった気がします。

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      8823hayabusa

      2018/10/26 - 編集済み

      Jason1208様

      そうですねえ。園田光慶【あかつき戦闘隊】、ちばてつや【紫電改のタカ】、貝塚ひろし【ゼロ戦はやと】とかありましたね。

      松本零士の【戦場漫画シリーズ】はちと違うし、望月三起也はヨーロッパ戦線が多いし、エリア88も違うし。仰有る通り、ゲンが最後位でしょうか。

      戦争物、忍者物、西部劇ももうウケないのか、見かけなくなりました。出版社も売れてナンボですから仕方ないですね。

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